SIG-11
イベント
第20回 情報教育研究会「オンラインゲーム内のネットいじめや情報モラル違反を未然に防止するための教育について」
コロナ禍にステイホームを強いられる中,オンラインゲームをする小中学生が多数います.小学生の就きたい職業にeスポーツ選手がランクインする時代となりました.eスポーツ選手を目指さない子どもも,暇つぶしに無料アプリをタブレットなどにダウンロードして,遊んでいるようです.しかし学校で,ランダムパスワードの生成などの情報教育を教えていないために,わかりやすいパスワードを設定していて,いじめのターゲットとなった児童のアカウントに加害児童が入り,アイテムを利用されたり盗まれたり等のトラブルが起きています.チームで戦うゲームの場合,弱い人がいるとチームが負けてしまうので,弱い人を仲間はずれにする,負けたときに失敗した人に罵詈雑言を浴びせるなどもあるようです.ゲームは家庭教育でと考えられがちですが,適切なパスワードの設定やネット上でのコミュニケーションなど,オンラインゲームにかかわる情報モラル教育を学校で指導していれば,未然に防ぐことができます.しかし,ゲームのルールといえば,時間制限の他CEROレーティングに従うことぐらいで,現存の義務教育のカリキュラムにおいて,指導が義務づけられた教科はありません.
アカウントをとられてしまったりする問題を未然に防止するため,アカウントの管理に関する指導やクラウドの概念理解や適切なパスワードの作り方などの指導が必要になってきますが,いつ,どこで,だれが指導を行うのか,時間(長さ・時間帯),レーティング,ネット接続,ゲーム内のチャットを利用したいじめや出会い,課金をどう教えるか,情報教育のカリキュラムへの提案を行います.
日時
2021年1月31日(日)14:00~16:00
場所
Zoom(事前申し込み)
登壇予定者
「安心・安全にオンラインゲームを実施するために」
横戸 健介(CESA(コンピュータエンターテインメント協会))
「国際比較による小中学生のゲームの実態とゲーム内のネットいじめや情報モラル違反の問題点について」
加納寛子(山形大学)
「ネットいじめの背景に関する教育社会学的アプローチ一オンラインゲーム内のいじめを規定する要因とは?一」
原清治(佛教大学)
「ネットを用いたいじめの二つの類型と不可視の作用」
内藤朝雄(明治大学)
「メディアコミュニケーションにおける心理といじめ」
樫村愛子(愛知大学)
指定討論:関充明(CESA(コンピュータエンターテインメント協会))
司会:橋本はる美(摂南大学)
対象対象
教職員,研究者,行政関係の方々,このテーマに関心を持つ保護者,ゲーム業界,関連産業の方々(学会員に限定しません)
定員
300人まで接続可
申込方法
- Zoomにサインインしてください
- 以下のミーティングに事前登録してください :
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZYofuCtqDwvGtwWsaBccpHv73C7XibZTR1v - 登録後,ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます