会長就任のご挨拶

日本教育工学会 第9代会長 堀田龍也(東北大学)

(2021年4月)

 令和2年度の役員改選の選挙において第9代会長に選出いただきました.1984年11月設立,会員数3,300名を超える本学会の会長に選出いただいたことに,身に余る光栄と感謝しながらも,私にこの重責が務まるのか不安な思いです.会員の皆さんの協力のもと,本学会の発展のために微力を尽くす所存です.どうぞよろしくお願いいたします.

 会長就任にあたり一言ご挨拶申し上げます.

 鈴木克明前会長は,その就任期間中に,本学会を一般社団法人に移行させるという大きな決断をされ,その準備を丁寧に進めて来られました.2020年6月20日に行われた通常総会にて全会一致で法人化が承認されました.2021年3月7日の臨時総会において任意団体であった日本教育工学会は解散となり,引き続き開催された法人化最初の社員総会において,私が会長に指名されました.
 法人化の目的の1つは学会の安定運営です.私の最初の仕事は,これまで3人であった副会長ポストを4人に増員することをお願いし,各種委員会をリードしていただくような体制を作ることでした.
 室田真男副会長には,総務・広報担当など学会内部の担当をお願いしました.法人化後の最初の運営,学会の財政基盤の安定化,会員へのすみやかな情報提供などのご担当をしていただきます.
 美馬のゆり副会長には,学会外部に向けた新しい動きを作り,本学会の将来計画を戦略的に編んでいただくお役目をお願いしました.本学会が重点的に取り組むべき活動領域は何か,これまで成果を挙げてきたSIGの今後のあり方,国際対応等について担当していただきます.
 村上正行副会長には,会員サービス向上担当の副会長をお願いしました.春季・秋季の全国大会の運営,年間4回の研究会の運営,新しい形となった後のSIGの運営などを司っていただきます.
 山内祐平副会長には,編集委員会を中心に,教育工学研究の活性化の副会長をお願いしました.論文誌の質の向上,活性化のみならず,英文論文誌ITELなど新しい動きを安定運営に乗せ,教育工学研究がさらに発展することにお力をいただきます.

 2020年11月21日付の将来構想ワーキンググループによる答申をもとに,以下の4点を学会運営の重点と置きました.
1.法人化に伴う学会運営基盤の確立
2.教育工学研究の活性化とプレゼンス向上
3.会員サービスのさらなる向上
4.社会への働きかけと事業収入

 学会運営基盤の確立のためには,学会IRは不可欠であり,会員サービスの向上に繋がりますので,会員のみなさまのご協力をお願いすることになります.コロナ禍におけるオンライン教育等への急速な注目により,本学会のプレゼンスは向上しましたが,ニューノーマルの時代のハイブリッドな教育運営に関する研究の推進はさらに求められることになりました.教育工学研究の成果を社会に還元していく動きも必要になりますし,それが事業収入へとつながるビジネスモデルを考えていく必要があります.

 この大きな変革の時代にあって,本学会を取り巻く環境の変化も予測が困難な状況ではありますが,4人の副会長のもと,先の選挙で選任された理事・代議員のみなさま,吉崎静夫監事・鈴木克明監事のご助言をいただきながら,学会運営に力を尽くして参ります.引き続き,会員諸氏の様々な形での積極的な参画を,どうぞよろしくお願いします.