JSET NEWS
SIG-TL(教師教育・実践研究)紹介
SIG-TL 代表 島田希(大阪公立大学)・副代表 古田紫帆(大手前大学)
本SIGは,2014年に「SIG-02」として発足し,2022年にSIG-TLとしてリスタートいたしました.本SIGの略称TLには,Teaching & Learning(教授・学習),Teacher Learning(教師の学び),Technology in Learning(学びにおけるテクノロジの活用),Teacher education and Lesson study(教師教育と授業研究),Transformative Learning(変革のある学び)といった様々な意味が込められています.
本SIGでは,以下のような取り組みを1年にほぼ2回のペースで実施して参りました.
1)関連分野の著名人を招いた研究会
2)萌芽的研究や若手研究者・教育実践者の研究の発表と勉強会
3)データを用いた分析のワークショップ
2024年度の本SIGのテーマは「個別最適な学びと授業研究/校内研修」です.「個別最適な学び」が求められる中で一人ひとりの異なる学びや,教室全体をどのように捉えるとよいのか,メンバーの皆さまとともに考えていきたいと思います.
これまでも本SIGは,360度カメラによる授業記録のワークショップなどを通して,多様な学びを捉える方法について検討してきました.他にも方法はあるのか,捉えた学びをどのように説明することができるのか,それらからどのようにして教員の力量形成が可能なのか,どのように授業開発につなげるのか等の議論を踏まえて,「個別最適な学び」における授業研究や校内研修の可能性や課題について追究する1年としたいと思います.
本年度は,既に2024年10月4日にオンラインで研究会を開催しました.SIG-TLコアメンバーの坂本將暢氏(名古屋大学)による話題提供と参加者同士による対話でした.次回の研究会は2025年2月13日(木)18:00より,佐藤和紀先生(信州大学)をお招きして「『個別最適な学び』をいかにみとるか」というテーマで開催(zoom)する予定です.
2024年10月25日現在,メーリングリストへの登録人数は392人です.実践研究や教師教育,教員養成分野ですでに研究している方だけでなく,これから研究を始めようと思っている方や,興味関心のある方のご参加を期待しています.