学習環境部会
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24年秋季全国大会企画セッションの報告
2024年9月8日(日)、日本教育工学会2024年秋季全国大会にて企画セッションを行いました。
今回の企画では、当部会が学習環境デザインを行う実践者・研究者に対するインタビューより抽出した、学習環境デザインプロセスにおける「状況の観察」「観察の分析」「分析に基づく実践のデザイン」の各フェーズがどのように達成されているのか、という問いを、参加者の皆さまとともに探索することを目的としました。
部会長の山本良太(大阪教育大学)より主旨説明が行われたあと、お招きした先生方の研究事例や実践紹介をしていただきました。
初等中等教育領域からは、三宅貴久子先生(瀬戸 SOLAN 小学校)をオンラインでお招きし、探究活動を実現するための学校での取り組みや、具体的なこどもたちの活動をご紹介していただきました。高等教育領域からは、上田勇仁先生(職業能力開発総合大学校)をお招きし、プロジェクト学習を主な対象として学生の内省を支援するための学習環境の実現に向けた実践と研究をご紹介していただきました。
その後、お招きした先生方に行っていた半構造化インタビューの中で得られた語りから抜粋した配付資料をもとに、初等中等教育領域と高等教育領域に分かれ、参加者の方同士で3-6名程度のグループになり、以下のディスカッションを行いました。グループディスカッション後には、前回の企画セッションでご登壇いただいた、倉田伸先生(長崎大学)から、「観察」、「分析」、「デザイン」の観点から、ご自身の中等教育および高等教育での教育経験、また会場でみられた意見のまとめをしていただきました。
100名以上の方に参加していただきました。ご登壇された先生方、また、参加された学会員の方々、誠にありがとうございました。