SIG-09
イベント
第8回セミナー「アクションリサーチ」開催のご案内」
教育工学は、教育を積極的に改善していくための実践的な学問で、アクションリサーチはそのための一つの方法論です。アクションリサーチを行う研究者および実践者は、積極的に教育実践へと関与しながらデータ収集・分析を行い、改善のための介入方法の検討、評価、そして知見を論文としてまとめる一連のプロセスをたどります。本セミナーでは、具体的に研究者や実践者はどのようにそのプロセスをたどるのか、書籍と論文の輪読と参加者間の議論を通して理解を深めます。
本セミナーでは、教育実践に関与する研究者や大学院生、また日々授業等に取り組んでいる実践者の方々を対象者としています。ただし、本セミナーは講義形式を採らず、輪読と参加者間の議論によって進行します。そのため、参加される方は、発表者に限らず予め指定図書および論文を必ず読み、積極的に議論へと参加いただきます。
日時
2017年7月23日(日曜日)13:00-17:00
場所
明治大学中野キャンパス(予定)
定員
20名
参加費
500円(資料代として※但し発表者からは徴収いたしません)
スケジュール
- 13:00-13:10 趣旨説明、スケジュールの確認
- 13:10-14:10 課題図書の概要説明と議論
- 14:10-14:40 論文の輪読①
- 14:40-15:00 休憩
- 15:00-15:30 論文の輪読②
- 15:30-16:00 論文の輪読③
- 16:00-16:30 論文の輪読④
- 16:30-17:00 全体討論
課題図書・論文
本セミナーでは、前半に課題図書についてのディスカッション、後半は、参加者による輪読を行います。
課題図書は以下の通りです。
課題図書
- イアン・パーカー(著)八ツ塚一郎(訳)(2012年)ラディカル質的心理学—アクションリサーチ入門 ナカニシヤ出版
- 秋田喜代美(2005)学校でのアクションリサーチ,秋田 喜代美, 佐藤 学, 恒吉 僚子 (編著)『教育研究のメソドロジー』(pp.163-183)東京大学出版会
- 保坂裕子(2004)アクションリサーチ, 無藤 隆, 南博文, 麻生武, やまだようこ, サトウタツヤ『ワードマップ質的心理学:創造的に活用するコツ』(p.175-181)新曜社
参加者による輪読は、John Elliott (1991 )Action Research for Educational ChangeのパートⅡです。内容の深い理解のために積極的な発表の担当を推奨します。
輪読する論文リスト
John Elliott (1991 )Action Research for Educational Change, Open University PressのパートⅡ
- 3章:The theory-practice problem(p.45-48)
- 4章:The fundamental characteristics of action research(p.49-56)
- 5章:The dilemmas and temptations of the reflective practitioner(p.57-68)
- 6章:A practical guide to action research(p.69-89)
担当者およびお問い合わせ
岸磨貴子(明治大学)m_kishi(アットマーク)meiji.ac.jp
山本良太(東京大学)ryota(アットマーク)iii.u-tokyo.ac.jp