日本教育工学会論文誌 特集号 論文募集 「特集:初等中等教育のデジタルトランスフォーメーション」
世界各地の初等中等段階の教育において,デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが進んでいます.DXは,人々のこれまでの営みを単にデジタルへと置き換えるものではなく,その対象を根底から変化させ,革新をもたらすものとされています.折しも新型コロナウィルス禍によるオンライン学習などの進展,文部科学省によるGIGAスクール構想など,日本の学校教育・家庭学習,塾や通信教育等のインフォーマル教育の間においてDXへの機運も高まってきました.本学会の会員は,教育分野におけるDXに関わる研究に長く取り組んできた方も少なくありません.今日,学会としてそれを特集号テーマに掲げ,理論的・実践的な研究知見を集約し,国内外に広く示していくことが求められていると考えます.DXのための基礎的な研究も含めて,皆様の研究の成果をご投稿くださいますよう,よろしくお願い申し上げます.
1. 対象分野
本特集号で募集する論文テーマについて例示します.DXに関して,初等中等段階の教育の様々な分野で行われている教育活動の設計・実践・評価についての研究を募集いたします.また,DXですので,下記の例示にとらわれない新分野の研究や,一方で基礎的・基盤的な研究など,DXに関わる様々なテーマを幅広く対象とします
- 授業におけるICT活用,オンライン教育,協調学習,アクティブラーニング,アダプティブラーニング,ゲーミフィケーションなどの授業や教授,それらを主柱とする教育方法・学習環境に関する実践と評価
- ラーニングアナリティクス,校務情報化などの教育データの活用に関する設計・実践・評価
- AI(人工知能),AR/VR/MR,IoTなどの先端技術の教育分野における活用に関する設計・実践・評価
- デジタル教科書などのデジタル教材に関する設計・実践・評価
- e-learningやLMSなどの学習システムに関する設計・実践・評価
- プログラミングや情報モラルなどの情報活用能力やメディア・リテラシーに関する設計・実践・評価
- DXに関する,あるいはこれに資する教員養成,教員研修の設計・実践・評価
2.募集論文の種類
通常の論文誌と同様に,「論文」「システム開発論文」「教育実践研究論文」「資料」「寄書」を募集します.それぞれの論文種別については,投稿規定をご覧ください.論文の査読は,通常の論文誌の場合と同じです.ただし,査読は2回限りとし,編集委員会が示した掲載の条件を修正原稿で満たさない場合は採録になりません.「ショートレター」として既に掲載されている内容を発展させて「論文」として投稿することも可能ですが,単に分量を増やして詳細に説明しただけでは発展させたことになりませんのでご注意ください.なお,本特集号へ投稿された論文が特集号編集委員会にて対象分野外と判断された場合には,一般論文として扱うことになります.あらかじめご了承下さい.
3.論文投稿締め切り日(2021年 11月発行予定)
投稿原稿を 2021 年02 月12 日(金)17:00 までに電子投稿して下さい.ただし,02 月18 日(木)17:00までは,論文を改訂することができます.締め切りの延長は行わない方針です.
- 投稿原稿提出締切(電子投稿):2021 年02 月12 日(金)17:00
- 最終原稿提出締切(電子投稿):2021 年02 月18 日(木)17:00
4.論文投稿の仕方
原稿は,「執筆の手引」(https://www.jset.gr.jp/journal/instructions-for-authors/)に従って執筆し,学会ホームページの会員専用 Web サイトから電子投稿して下さい.郵送による投稿は受け付けておりません.
5.特集号編集委員会
特集号編集委員長
高橋純(東京学芸大学)
特集号副編集委員長
稲垣忠(東北学院大学)
特集号幹事
泰山裕(鳴門教育大学)
鷹岡亮(山口大学)
山本朋弘(鹿児島大学)
委員(50音順)
安藤明伸(宮城教育大学)
池尻良平(東京大学)
板垣翔大(宮城教育大学)
梅田恭子(愛知教育大学)
江木啓訓(電気通信大学)
金西計英(徳島大学)
喜多敏博(熊本大学)
北澤武(東京学芸大学)
倉田伸(長崎大学)
今野貴之(明星大学)
坂本將暢(名古屋大学)
佐藤和紀(信州大学)
重田勝介(北海道大学)
瀬戸崎典夫(長崎大学)
豊田充崇(和歌山大学)
永田智子(兵庫教育大学)
中橋雄(武蔵大学)
舟生日出男(創価大学)
益川弘如(聖心女子大学)
光原弘幸(徳島大学)
森田裕介(早稲田大学)
森本康彦(東京学芸大学)
渡辺雄貴(東京理科大学)