日本教育工学会論文誌 特集号 論文募集 「特集:COVID-19以降の高等教育の新展開:学習環境の改善・改革・革新」

COVID-19感染症の流行は,初等・中等教育だけでなく高等教育にも大きな影響を与え,従来多くの大学において一部の教員だけの取組であったICT活用教育を,全国のほとんどの教員が担当せざるを得ない状況を作り出しました.その後,大学が置かれている状況に応じて徐々に対面授業が再開されたものの,高等教育はCOVID-19流行前とは異なる様相を見せる可能性が高いと言えそうです.教育工学を研究する者の多くは,まず,緊急避難的措置として始まったオンライン授業においてノウハウや知見の提供を求められ,次に,そのレジェンドを活かす教育・学習環境の改善に取り組んでいると考えられます.今回の特集号では,このような実践や,COVID-19を経た高等教育から得ることができる知見を募集します.

1. 対象分野

本特集号で募集する論文テーマの例を示します.COVID-19の流行が高等教育に与えた影響,あるいはこれから与える影響を含むリサーチクエスチョンを歓迎します.また,以下のテーマはあくまで例であり,高等教育の様々な側面に焦点を当てた研究を幅広く募集します.

  1. オンラインライブ授業の教授法,授業設計,授業実施に必要なスキル
  2. ハイブリッド・ハイフレックス型授業を支えるシステム開発
  3. オンラインアクティブラーニングのファシリテーション,学習支援
  4. オンデマンドコンテンツの開発,活用方法
  5. オンラインテスト等,遠隔での学習成果測定方法
  6. COVID-19の下でのFDとその効果
  7. ポストコロナ時代の学習環境整備,教育質保証

2.募集論文の種類

通常の論文誌と同様に,「論文」「システム開発論文」「教育実践研究論文」「資料」「寄書」を募集します.それぞれの論文種別については,投稿規定をご覧下さい.論文の査読は,通常の論文誌の場合と同じです.ただし,査読は2回限りとし,編集委員会が示した掲載の条件を修正原稿で満たさない場合は採録になりません.「ショートレター」として既に掲載されている内容を発展させて「論文」として投稿することも可能ですが,単に分量を増やして詳細に説明しただけでは発展させたことになりませんのでご注意下さい.なお,本特集号へ投稿された論文が特集号編集委員会にて対象分野外と判断された場合には,一般論文として扱うことになります.あらかじめご了承下さい.

3.論文投稿締め切り日(2022年 11月発行予定)

論文投稿締切は2022年2月10日(木)17時,最終原稿提出締め切りは同じく2月17日(木)17時になる予定です.

  • 投稿原稿提出締切(電子投稿):2022 年02 月10 日(木)17:00
  • 最終原稿提出締切(電子投稿):2022 年02 月17 日(木)17:00

4.論文投稿の仕方

原稿は,「執筆の手引」(https://www.jset.gr.jp/journal/instructions-for-authors/)に従って執筆し,学会ホームページの会員専用 Web サイトから電子投稿して下さい.郵送による投稿は受け付けておりません.

5.問い合わせ先

日本教育工学会事務局
tokushu2022 [at] jset.gr.jp ([at]を@に替えてお送りください)

6. 特集号編集委員会

特集号編集委員長
松田岳士(東京都立大学)

特集号副編集委員長
田口真奈(京都大学)  重田勝介(北海道大学)

特集号幹事
渡邉文枝(早稲田大学) 長濱澄(東京工業大学)

委員(50音順)
市川尚(岩手県立大学)  稲垣忠(東北学院大学) 
岩崎千晶(関西大学)   大浦弘樹(東京理科大学) 
大山牧子(大阪大学)   倉田伸(長崎大学)
米谷雄介(香川大学)   今野貴之(明星大学) 
瀬戸崎典夫(長崎大学)  時任隼平(関西学院大学) 
冨永敦子(公立はこだて未来大学)  伏木田稚子(東京都立大学) 
藤本徹(東京大学)    舟生日出男(創価大学) 
光原弘幸(徳島大学)   村上正行(大阪大学) 
森裕生(鹿児島大学)