JSET NEWS
大学入学共通テストにおける教科「情報」の出題について
日本教育工学会 会長 鈴木克明
大学入試センターより、2020年11月24日付で「平成30年3月告示の高等学校学習指導要領に対応した「令和7年度大学入学共通テスト」の「情報」試作問題(検討用イメージ)」の情報提供がありました。
本学会では、このたびご提供いただいた試作問題について、特別に理事・評議員から選出したタスクフォース(リーダー:村上正行・大阪大学教授)を設け、検討させていただきました。意見書を取りまとめましたので、全文をPDFで掲載し、概要を下記に報告させていただきます。
今回ご提供いただいた試作問題の方向性は、共通教科情報科で学ぶ知識・技能・思考・判断・表現の資質・能力が、日常の問題解決や、大学における様々な学問分野における学修、そして現在・未来の社会生活と深く結びついているということを示すことにつながると判断されます。
この試作問題はまだ開発途上の状況ではありますが、共通教科情報科の対象となる領域をできる限り多様にカバーするとともに、各問題において、受験生の知識・技能・思考・判断・表現を評価しようと試みる、問題作成者の熱意を感じ取ることができました。
本試験が、初等中等教育段階における情報教育の総括的評価や情報教育の高大接続にとどまらず、情報化社会が進展する中でわが国を担う問題発見・問題解決型人材の育成に向けたハイステーク・テストとして実現されることを期待しております。本学会としても、必要な支援を行いたいと考えております。
「令和7年度大学入学共通テスト」 教科「情報」試作問題 検討タスクフォース
村上 正行 (大阪大学):リーダー
北澤 武 (東京学芸大学)
瀬戸崎 典夫(長崎大学)
望月 俊男 (専修大学)
渡辺 雄貴 (東京理科大学)