SIG-ID「第12回定例ゼミ」開催報告

●第12回:2023年5月22日(月)10:00~11:00
●参加者数:7名
●発表者:阿部真由美
●テーマ:ラーニング・アナリティクスの最近の動向と今後の行方

文献:Romero, C. & Ventura, S. (2020) Educational data mining and learning analytics: An updated survey. Wiley Interdisciplinary Reviews: Data Mining and Knowledge Discovery, 10, pp. 1-21. DOI: 10.1002/widm.1355
https://wires.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/widm.1355

第12回はラーニング・アナリティクス(LA)のレビュー論文を取り上げました。2020年に出版された本論文では、同著者らによる前回のレビュー論文(2013年出版)以降の動向に焦点を当て、用語の定義や重要な出版物・学会、LAの手順やツール、分析方法、実践への応用、現在の状況と課題、今後の展望について述べられていました。

論文を概観したあとの議論では、LAに関する教員のスキルや認識、コンテクストを考慮する重要性や分析を担う個人または組織のレベルによる違い、倫理面やデータ入手の過程等について幅広い話題が上がりました。また、身近なLAの事例や課題についても共有されました。

教育においてオンライン授業やICTの活用が広まるとともに、膨大なデータが日々蓄積されてきています。これらをどのように活用していくのか、今後も動向を見守りつつ可能性を探っていきたいと思います。

文責:阿部真由美(早稲田大学)


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