SIG記事SIG-ID 第11回定例ゼミ開催報告 開催報告 2023/03/02 SIG-ID「第11回定例ゼミ」開催報告 ●第11回:2023年2月20日(月)12:30~13:10●参加者数:5名●発表者:石川奈保子●テーマ:コロナ禍での大学オンライン授業研究レビュー Vol.3 第11回は、2022年に出版された大学オンライン授業研究のレビューをもとにディスカッションをしました。1回目(2021年7月)、2回目(2022年4月)と今回でどのように研究の傾向が変化してきたか、研究予想が当たっていたかについても検討しました。 コロナ禍をきっかけにオンライン授業が広まったことで教え方が多様化し、それに伴って学生の学習環境や学び方も大きく変化しました。学生の心身の不調も問題になったことから、学生にとっても変化への対応が困難だったことが伺えます。オンラインを活用した授業と対面授業が混在した大学において学生がどのように学習を進めているか、何に困っているか、どのような支援が必要かに関する研究、そういった学生の現状を踏まえた授業設計が必要になるだろうということが議論になりました。また、2022年度の大学3年生は入学時からオンライン授業だったために、大学そのものに対する認識が上の学年とも下の学年ともやや異なるのでは、という話もありました。 研究の傾向の変化と今後の予想については、オンライン授業の形態の割合がどのように変化していくか、メタバースやAIなどがオンライン授業研究の展開にどのように関わってくるか、ということも話題になりました。 大学オンライン授業研究レビューは、今後も継続していく予定です。 文責:石川奈保子(北海道大学) レジメなどの詳細は,SIG-IDのWebサイトに掲載しています.IDにご興味のある方はお気軽にご参加ください。