SIG-ID「第9回定例ゼミ」開催報告

●第9回:2022年12月26日(月)13:30~14:30
●参加者数:6名
●発表者:渡邉文枝

紹介した論文:Rasheed, R. A., Kamsin, A., & Abdullah, N. A. (2020). Challenges in the online component of blended learning: A systematic review. Computers & Education, 144, 103701.

第9回の題材は「ブレンディッドラーニングにおける課題についてのレビュー」でした。COVID-19の影響により、ブレンディッドラーニングが再注目されていることを踏まえ、ブレンディッドラーニングに関する課題を押さえておきたいと思い、こちらの題材を選びました。

本論文では、ブレンディッドラーニングのオンライン要素に焦点をあて、学習者,教員,教育機関の視点から、それぞれの課題が明らかにされていました。学習者の課題としては、自己調整や孤立などのカテゴリが挙げられていました。教員の課題としては、技術的リテラシーとコンピテンシーやオンラインビデオなどのカテゴリが挙げられていました。教育機関の課題としては、技術提供や教員研修などのカテゴリが挙げられていました。

当日の質疑応答では、COVID-19の影響によって、さまざまな形式のブレンディッドラーニングが行われている背景を踏まえ、ブレンディッドラーニングとは何か、現在の定義は何かという点について関心が集まりました。また、本論文で挙げられていた課題への対策などについての議論が行われました。

文責:渡邉文枝(早稲田大学)


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