SIG記事SIG-ID 第2回定例ゼミ開催報告 開催報告 2022/11/30 SIG-ID 「第2回定例ゼミ」開催報告 ●第2回:2022年03月20日 13:00~14:00●テーマ:キャリア自律とID 紹介した論文:(1)堀内 泰利・岡田 昌毅(2016).キャリア自律を促進する要因の実証的研究 産業・組織心理学研究,29(2),73-86.(2) 高島 健太郎・西垣 朋哉・渡邉 汐音・竹下 智之(2021).若手従業員の「本業外のキャリア開発活動」への意欲と組織コミットメントの関係に関する分析 日本経営工学会論文誌,72(1),12-23. ゼミでは,時間の関係上,(1)の文献を中心に,適宜(2)の文献にも触れながら,担当者が作成した資料(レジメ)を画面で共有しながら進められました.(1)の文献では,「垂直的交換関係(上司との人間関係)」,「水平的交換関係(職場の同僚や周囲との人間関係)」,および「転機経験」が,「仕事経験からの学び」を介してキャリア自律を促進するだろうという仮説について,約600名の会社員へのアンケート結果をもとに実証・検討が行われていました. 参加者からは「すべての人がキャリア自律を意識したり,志向しているわけではない.まずは選択肢を見せることから始めてはどうか.」「ライフステージの変化も意識した選択肢の提示も必要だと思う.」「自ら積極的に学んでもそれを活かせる部署へ必ずしも異動できるわけではないので,人事制度の見直しも必要.」「足場かけや自己調整に関する理論は,キャリア自律支援には有効ではないか.」などの意見が聞かれました. 文責:石田百合子(職業能力開発総合大学校) レジメなどの詳細は,SIG-IDのWebサイトに掲載しています.IDにご興味ある方はお気軽にご参加ください.