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開催報告『学びにおけるequity(公正)のあり方』(2022年3月21日)

●日時:2022年03月21日(月)13:00〜15:00

●会場:JMSアステールプラザ中会議室(定員10名),Zoom(定員100名) ※ハイブリッド形式

●参加者数:対面10名,オンライン27名(合計37名)

●テーマ:学びにおけるequity(公正)のあり方

●講演者:竹内身和 氏(University of Calgary, Werklund School of Education准教授)

 諸外国では,様々なマイノリティやハンディキャップを持つ学習者に対する公正な教育・学習環境の提供に関する議論や研究,実践が進んでいます.本邦でも近年インクルーシブ教育に注目が集まっていますが,外国人子女,少数民族,ヤングケアラーなど多様な学習者に対する公正・公平な学びについて考える必要があり,教育工学の研究・実践でも例外ではありません.

 本研究会では,近年世界で重要視されている“Equity and Justice(公正と正義)”をテーマに講演と議論を行いました.前半では,本テーマに関連する研究論文を多数出版している気鋭の若手研究者である,カルガリー大学の竹内身和氏をお招きし,カナダと日本で様々な社会的マイノリティの置かれた状況に焦点を当て,彼らが数学的リテラシーをどのように発揮し,また育むのかに関する講演を行いました.講演では竹内氏が取り組んでいる質的研究が紹介され.カナダに住む異なる人種の子供たちが,テントを組み立てて一緒に過ごす活動を通じて,どのようなコミュニケーションが営まれ,学習活動が展開されるかについて,教員養成系学部生とともに分析する事例が報告されました.

 後半では,1班5名程度のグループにわかれ,竹内氏の研究で用いている批判的ディスコース分析という談話分析の方法について概略を学んだ後,小グループに分かれて大学生のグループワーク中の談話を例に実際に分析する活動を通して,公正と正義に関する考え方や疑問点について対話を行いました.

 ワークショップ後に実施したアンケートでは,「内容は満足のいくものでしたか?」「本イベントに参加したことが,今後の研究活動・教育活動・業務など,皆様の生活やお仕事に役立ちそうですか?」の2つの設問に対して,全回答者(12名)から「とてもそう思う」との回答が得られました.具体的には,後半の批判的ディスコース分析ワークや,竹内氏が講演中に紹介した事例や参考資料などが,今後の教育・研究に役立つとのコメントが寄せられました.

 なお,竹内氏による講演を含む本研究会の記録映像は,後日下記のSIG-CL 情報共有ページにて公開予定です.

・SIG-CL 情報共有ページ(https://sites.google.com/view/JSETsig06/

・SIG-CL Facebookページ(https://goo.gl/E2ZSwT)※旧SIG-06から継承

文責:北澤武(東京学芸大学)・大﨑理乃(武蔵野大学)・大浦弘樹(東京理科大学)・望月俊男(専修大学)