SIG-ID
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2026年春季全国大会 SIGセッション「インストラクショナルデザイン(ID)を活用して研究してみませんか?」開催報告
●日時:2026年3月8日(日)15:25-16:55
●会場:山梨大学(甲府キャンパス)LC-11
開催概要
●日時:2026年3月8日(日)15:25-16:55
●会場:山梨大学(甲府キャンパス)LC-11
●司会:田巻公貴(徳島大学)
●コーディネーター:市川 尚(岩手県立大学),石川 奈保子(北海道大学),中村 謙斗(島根大学),高橋 暁子(千葉工業大学),甲斐 晶子(青山学院大学),石田 百合子(職業能力開発総合大学校)
趣旨説明
趣旨説明では,職業能力開発総合大学校の石田百合子先生から,SIG-IDのコアメンバーやSIG活動,代表的なIDモデルについて紹介されました.参加者の方の多くは,SIG-IDのセッションに初めて参加されるということで,様々なID理論やモデルが取り上げられました.

ID研究動向解説
ID研究動向解説では,北海道大学の石川奈保子先生から,2019年から2022年の日本におけるインストラクショナルデザイン研究のレビューについて紹介されました.e-Learningという言葉からオンライン授業という言葉に変化し,研究動向を追い続ける難しさに言及しつつ,今後のID研究の発展について俯瞰しました.

ID研究を具体的にみてみよう
ID研究を具体的にみてみようでは,下記のショートレターをどのように論文として発展させることができるかについて,議論しました.
●田嶋晶子,鈴木克明,戸田真志,合田美子 (2023) GBS 理論に基づく 「旅行の文脈で学ぶ日本文化学習コース」の設計. 日本教育工学会論文誌,47(Suppl):225-228
筆頭著者である熊本大学大学院教授システム学専攻修了生の田嶋晶子先生には,ショートレターに書ききれなかった点や,スイスの語学学校での状況について,ビデオ出演で細かく説明をしていただきました.

個人で黙読してから,付箋を使って,グループで気になった点,発展させたい点について共有しました.
また,武蔵野大学の鈴木克明先生にゲストとしてお越しいただき,会場で出た疑問点について具体的に説明していただきました.

続いて,ショートレター,論文,教育実践研究論文などの,日本教育工学会の論文種別に関する解説を踏まえて,グループごとに,この研究を発展させるためにどのようなことができるのかについて議論し,全体で共有していただきました.


鈴木克明先生からは,以下のようなコメントをいただきました.
- 教育には多くの理論やモデルがあるが,まずは1つお気に入りを見つけて使うことが大事
- 目的は論文を書くことではなく,教育実践を良くすること
- まず教育の質を改善することに集中し,地道に実践を積み重ねる
- 良い教育実践ができた結果として.その成果が論文になる
- 「論文を書くために実践する」のではなく,「実践を良くした結果として論文を書く」という順番が重要
特に,研究者は「良い論文を書く」ことにフォーカスしがちですが,「良い教育実践を行う」という前提を忘れないようにしていきたいと改めて感じました.
セッションには約30名の方にご参加いただきました.
アンケートでは,「論文を書く際の具体的なイメージが掴めた」,「論文の書き方やIDについて体験しながら,理解することができた」といったご意見をいただきました.
ご参加くださったみなさま,誠にありがとうございました.
参加者の声(一部抜粋)
「論文を書く際の具体的なイメージがつかめました!」
「論文の書き方やインストラクショナルデザインについて体験しながら、理解することができた。楽しかったです!」
「様々な立場の参加者がグループメンバーとなってワークをする点。視点が自分と違うので、あらためて新鮮でした!」
「具体的な事例をもとに考えるセッションでしたので、受け身にならず集中して参加しました!」
参考文献:
文責:中村謙斗(島根大学) ・ 名知秀斗(秀明大学)