JSET NEWS
【特集記事】広報委員会について
広報委員会委員長 高橋純(東京学芸大学)
広報委員会では、日本教育工学会のホームページ(HP)やメールによる広報を担当しております。日頃から、会員や役員の皆様に支えられて活動を続けております。この場を借りて深謝申し上げます。
私自身、広報委員会と関わった期間は長く、委員長を拝命してから、広報委員会の活動は大きく変化しました。退任にあたり、少し書き留めておきたいと思います。
かつてJSETでは、年間7回から8回程度の郵送でのニューズレターを発行し、それらを補助する役割としてホームページがありました。その後、ニューズレターは郵送ではなくPDFでの発行となりました。この頃も、私は委員でしたが、PDF化して経費は削減できましたが、仕事量はあまり変わらなかったことを思い出します。各委員会から原稿をいただき、ワープロでレイアウトを調整して、誤字脱字や表記などを見直して、印刷会社に印刷や郵送、PDF化を依頼しました。アルバイトもお願いをしていましたが、多くの仕事は委員で行っており、業務の性質からも負担感の強い仕事でした。各委員会にも、校正等で様々なお願いをしてきましたし、ホームページ用原稿の作成も依頼しており、二度手間で、やはり負担感の強い仕事だったのではと思います。
ニューズレターを廃止して、HPやメールマガジンに一本化すべきとは誰もが思うところです。しかし、会員からはこれ以上、メール等を受け取りたくないといった要望があったり、逆にSNS等を経由してたくさんの最新情報を得たいという要望もありました。多くの御意見を頂戴しました。そもそも学会としての記録は、これまでニューズレターにしか残っておらず、ニューズレターを廃止した場合、学会としての歴史を振り返るのも困難であるといった重要な指摘もありました。
種々の検討の結果、HPに全ての情報を記載していくことになりました。そして、HPを基に、メールマガジン型のニューズレターやSNS等で広報していくことになりました。また、各委員会にIDを発行して、直接、必要なタイミングで記事を書いていただき、すぐに公開できるようにしました。非同期・分散的な作業、即時の反映で、コンテンツの充実を図ろうと考えました。
とはいうものの、様々なアイディアを実現する前に、多くの作業があることも判明しました。技術的な問題からWebサーバーの移転から始める必要や、数千ページに及ぶ移行作業などがあることなどです。そこで、技術力があり費用が妥当な委託業者を見つけるところから始めて、数年をかけて移行作業と、新たな機能を開発しました。作業は、驚くほど低価格でお願いでき、その後、数年経ってもしっかりと稼働しておりますので、本当に感謝をしております。
現在、HPに一つの記事を書きますと、自動的に、JSET NEWS、学会カレンダー、目次等にも掲載され、SNSに投稿されます。また、行事等の開催報告については、一覧表示され、これまでの歩みが分かりやすくなるようにしました。英語版HPが作成されると自動的に英語HPとしてのリンクが張られるようにもなりました。数々の機能があります。メールマガジンも新しくHPに掲載された記事一覧があり、それをクリックしていくと制作できるようになっています。
その結果、広報委員会の人数は半減しました。今後、教育工学会に関する情報の積極的な提供や英語版の充実などを行うようになれば、再び人数を増やすべき時が来るかも知れません。いずれにしましても、学会広報の充実は、会員の皆様の御協力にかかっております。引き続きどうかよろしくお願い申し上げます。