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日本教育工学会特別研究会 開催報告

●日時:2025年12月7日(日)10:00-16:00
●会場:成城大学(東京都) 8号館
●参加者数:47名
●テーマ:教育へのAIの統合:教育実践の革新と学習者の関与の促進

2025年12月7日(日)、成城大学において、日本教育工学会国際委員会主催による特別研究会を開催しました。

日本教育工学会は、中国教育技術協会(CAET:China Association for Educational Technology)と2年に1度、「日中教育工学フォーラム」という国際会議を共催しています。本フォーラムは、日中両国の教育工学研究者が研究成果や実践事例を共有し、東アジアにおける教育工学の発展について議論を深めるとともに、研究者同士の交流や共同研究の契機となる貴重な機会として継続してきました。

本研究会も当初は「第8回 日中教育工学フォーラム」として開催を予定していましたが、日中情勢の影響により、中国側参加者の来日が困難となったため、今回はフォーラムとしての開催を見送り、日本教育工学会国際委員会による特別研究会として実施しました。

当日の参加者は日本国内の研究者・教育関係者が中心となりましたが、在日の中国人研究者や大学院生にも参加いただき、活発な議論や交流が行われました。また、日中間の研究交流を継続するという本来の趣旨を踏まえ、すべての発表・講演内容について中国語訳を準備しました。さらに、後日CAETへ共有することで、中国側研究者との学術交流を継続できるよう、会議全体の様子を動画撮影しました。

今回のテーマは、「教育へのAIの統合:教育実践の革新と学習者の関与の促進」であり、生成AIをはじめとする先端技術を教育にどのように取り入れ、学習者主体の学びを実現していくかについて、多角的な議論が行われました。

午前の部では、益川弘如先生(青山学院大学)による基調講演「子供たちの生成AI活用能力育成と深い学びを同時に実現する授業実践」が行われました。講演では、生成AIを単なる効率化ツールとしてではなく、子供たちの思考を深めるための学習支援環境として活用する実践事例が紹介され、参加者から大きな関心が寄せられました。

続いて、企業セッションでは、内田洋行より、教育DXに関する取り組みや学校現場でのAI活用について紹介がありました。

午後は4つの分科会が開催されました。

分科会1「AIを活用した授業設計に関する教員養成」では、北澤武先生(青山学院大学)が、日本の教育における生成AI活用の動向と教員養成の現状について話題提供を行いました。

分科会2「一人一台端末で、どのように個別最適化・協働的学びを実現するか」では、登本洋子先生(東京学芸大学)より、デジタル学習基盤を活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現に向けた取り組みが紹介されました。

分科会3「教師のデジタルリテラシーと業務・授業改善」では、今井亜湖先生(岐阜大学)より、Society5.0時代に求められる教師の資質・能力について提起がありました。

分科会4「21世紀型スキルと教育課程」では、山内祐平先生(東京大学)より、これからの教育課程設計と21世紀型スキル育成の方向性について講演が行われました。

各分科会では、生成AIの教育利用、デジタル学習基盤、教師のデジタルリテラシー、学習者中心の教育改革などをテーマに、活発な質疑応答と意見交換が行われました。対面での日中交流は実現できませんでしたが、中国語訳や動画共有を通して、中国側研究者との継続的な情報共有を意識した運営となりました。

閉会式では、本研究会の成果と今後の研究交流への期待が共有され、盛況のうちに終了しました。

当日の動画および資料については以下をご覧ください。

当日の動画・資料

10:00〜10:20開会式
10:20〜11:20基調講演:益川弘如 (⻘山学院大学)
「子供たちの生成AI活用能力育成と深い学びを同時に実現する授業実践」 [ 動画 資料
11:20〜11:30休憩
11:30〜12:30企業セッション:(内田洋行)
動画 資料
12:30〜13:30昼休み
13:30〜13:50分科会説明
13:50〜14:40分科会1・3
821教室 [ 動画 資料822教室 [ 動画 資料
分科会1(AIを活用した授業設計に関する教員養成)

話題提供:北澤武(青山学院大学)
「日本の教育における生成AIの動向と教員養成の現状について」
分科会3(教師のデジタルリテラシーと業務・授業改善)

話題提供:今井亜湖(岐阜大学)
「Society5.0の実現に向けた教育政策と教師に求められる力」
14:40〜14:55休憩
14:55〜15:45分科会2・4
821教室 [ 動画 資料822教室 [ 動画 資料
分科会2(一人一台端末で、どのように個別最適化・協働的学びを実現するか)

話題提供:登本洋子(東京学芸大学)
「デジタル学習基盤が支える誰一人取り残さない『個別最適な学び』と『協働的な学び』の実現に向けて」
分科会4(21世紀型スキルと教育課程)

話題提供:山内祐平(東京大学)
「21世紀型スキルと教育課程」
15:50〜16:00閉会式
17:00情報交換会(現地のみ)