新年のご挨拶
日本教育工学会 第8代会長 鈴木克明(熊本大学)
2018年2月
「日本教育工学会の会員三千名を代表して, 年頭のご挨拶を申し上げます.」という出だしで書いた年頭のご挨拶を教育家庭新聞に掲載いただいた. 会員以外が読むことを想定して, 本会への理解を深めてもらうために, 創立 30 周年記念行事として教育工学選書第1期8巻, 第2期 15 巻を発行し たこと, 全国大会や研究会など参加の機会があること, SIGからも多様な研 究成果が発信されていること, そして文科省事業 EDU-Port の公認プロジェクトとしてカンボジア教員研修センターとの事業を始めるなど,国際交流も行っていることを紹介した.
本会が本年も引き続いて社会に貢献し続けることができるかどうかは, 会員各位の活躍に委ねられている. 本会の一員として, 学会以外の場で何かできることはないか. ぜひ周囲を見渡して, チャンスを探りあて, 教育工学研究の成果を発信ていただくことを願っている.
本会の活動そのものを充実させることも疎かにしてはなるまい. 大人気で膨れ上がる一方の3月の研究会を全国大会に格上げし, 同時に秋の全国 大会をスリム化する方策として, 全国大会年2回体制にできないか. 一方で集客に毎年苦慮している6月の総会・シンポジウムを活性化するためにはどんな打ち手があるか. SIG 活動と研究会活動の有機的 な連携はどう達成すべきか. 若手が交流を深める機会として有効だった泊まり込み合宿を復活することはできないか. 執行部としては, 様々な観点から本会の活動を見直し, 新しい方向性を模索している. 会員各位の積極的な参画を得て, 一人ひとりにとってより親しみが持てる学会に成長できるよう, 年頭に当たり, 改めてより一層の協力をお願いします.