新世紀の日本教育工学会

日本教育工学会 第4代会長 清水 康敬

2001年6月9日

 このたび21世紀スタートの年に日本教育工学会長に選出され,その責の重さを感じています.幸い,副会長に池田央先生,赤堀侃司先生にお願いでき,学会の顔としての編集長には多忙な坂元昂先生(第2代会長)にお引受けいただくことができました.これから2年間,理事・評議員の先生方と会員の皆様のご支援を得ながら,本学会の発展に努めたいと思います.どうぞよろしくお願いします.

 本学会は,昭和59年(1984年)11月1日に設立されましたので,今年11月で丸17年になります.この間に教育工学は,科学研究費補助金の分科細目となり,この細目への申請件数が増えてきました.本学会員数も着実に増加しており,現在は1787名(名誉会員2名,正会員1532名,準会員84名,学生会員135名,維持会員28団体,特殊会員6団体)となりました.このように教育工学は学問的にも認められ,研究者も増えてきました.

 しかし,本学会の活動や会員構成を考えますと,産業界との連携が不十分のように思います.社会の情報化がこれだけ進んだ中で教育工学を考えた場合,企業や関係団体との協力関係を築くことによって,2000名規模の学会へより発展できるものと信じております.

 今年度は,鹿児島大学における第17回全国大会や定期的な研究会,さらに合宿研究会などの研究集会と,学会論文誌,学会誌,英文誌,ニューズレターなどの発行事業をますます活性化するとともに,学会ホームページによる情報提供の充実を図りたいと考えています.

 どうぞ皆様,積極的な参加をよろしくお願い致します.