学会運営を支える委員会活動(広報委員会と選挙管理委員会)

日本教育工学会 副会長 室田真男(東京工業大学)

日本教育工学会ニューズレター NO.254より(2022年07月)

 「副会長挨拶シリーズ」として始まった副会長によるニューズレター巻頭挨拶が二巡目に入りました.前回私は,総務委員会による法人化への道のりを中心に書かせていただきました.本号では,広報委員会と選挙管理委員会の活動を中心に,学会が取り組んでいる新たな動きも含め,委員の皆さんの活躍を紹介したいと思います.
 広報委員会の主な活動内容は,ニューズレターの発行とWebページによる情報発信です.

 ニューズレター年に5回発行されます. ニューズレター発行における広報委員会の役割は次の様になります.(1)ニューズレターの発行日と締切のスケジューリング,(2)各行事の案内や報告の原稿ページ数の割付,(3)原稿の依頼・収集,(4)集めた原稿の校正,(5)Wordで組版,(6)印刷業者に納入,です.まさに雑誌の編集者の仕事と同等ではないでしょうか.その作業の後に,印刷業者に依頼して,綺麗な表紙・体裁のニューズレターに仕上げてもらいます.広報委員会が,ニューズレター発行のためにとても負荷が高い仕事をされていることがわかっていただけると思います.ニューズレターは,2018年10月発行の231号から電子化されました.紙媒体当時は,ニューズレターのページ数を4の倍数にする必要があり,ページ数の調整や組版作業がとてつもなく大変でしたが,電子化によりページ数が自由になったことは広報委員会にとっては朗報でした.それでも,‘高負荷委員会’の一つであることに変わりはありません.

 学会のこれからの広報活動の中心としての位置づけを担うのがWebページになります.理事会において,広報活動はWebページ中心に移行していくことが承認され,現在その準備を進めています.そのWebページ改編の中心にいるのが広報委員会です.学会ホームページは2020年07月にリニューアルし,現代的なデザインのページとなりました.CMSベースのWebページ管理になり,Webページの更新は事務局だけでなく各委員会が実施できる体制になりました.そのWebページも改定から2年が経ち,内容や構成に古さが感じられるようになりました.また,学会の広報のやり方もWebページ中心にすることに決まり,現在は,ニューズレターの形態や発行の在り方とともに,その見直しを進めているところです.近いうちに新しいバージョンに改変する予定です.会員の皆さまには,Webページを通して最新の情報をよりタイムリーに届けていき,ニューズレターとしては,一覧性やアーカイブ性の性格を強く持たせ,各種情報のリンク集のような形で一覧をお届けすることになる予定です.ニューズレターとWeb広報の一体化により,情報のタイムリーな発信と広報委員会の負荷減の両得をねらっています.

 次に,選挙管理委員会を取り上げます.本会では,役員選挙・代議員選挙は2年ごとに開催されます.一般社団法人化した後も,選挙制度としては,任意団体のものを踏襲する形で進めることが合意されており,選挙管理委員会では,法人としての新たな規程づくり,会員からの推薦者の受け付け,役員による予備投票,会員による本投票,代議員・役員候補者リストの作成を実施します.現在は会員による本投票は電子投票により行われており,集計作業の負荷が格段に減りました.しかしながら,選挙は慎重に実施する必要があり,気の抜けない作業を行っていただいています.

 総務・広報担当副会長として,学会運営を支える広報委員会と選挙管理委員会の活動を紹介させて頂きました.ボランティアとして活動して下さっている委員の活躍があっての学会活動です.会員の皆様には,その点をご理解頂いた上で,今後も積極的な参画・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします.