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【特集記事】顕彰委員会について
顕彰委員会委員長 永田智子(兵庫教育大学)
本年度より顕彰委員会委員長となりました.どうぞよろしくお願いいたします.顕彰委員会の仕事は,論文賞,研究奨励賞を選定することです.
論文賞は,前年度の学会論文誌に掲載された論文(論文,教育実践研究論文教育システム開発論文)の中で,特に優れた論文に対して贈られる賞です.編集委員会による推薦,論文賞選考委員会による評定,理事・代議員・編集委員による投票というプロセスを経て,理事会で決定します.
研究奨励賞は,春と秋の全国大会で研究発表を行い,かつ優れた研究歴を持つ若手研究者に対して贈られる賞です.選定にあたっては,まず理事・代議員により候補者の推薦が行われ,推薦結果に基づき理事・代議員により二段階の投票が行われます.さらに候補者の過去5年以内の日本教育工学会での研究歴を得点化して加えられた結果に基づき,理事会で決定します.
論文賞は対象論文総数の5%程度の論文,研究奨励賞は3名を超えない範囲で表彰することとなっております.会員数3,700名を超える日本教育工学会において,これらの賞を受賞できる人は少なく,大きな名誉だと言えるでしょう.一方で,教育工学が扱う研究領域は幅広く,異なる領域の研究を比較し選考することは非常に難しいものがあります.このような課題を完全に解決するのは非常に難しいですが,顕彰委員会では,選考基準やプロセスを明確化し,論文賞選考委員会委員は専門領域のバランスを考慮し,投開票では不正防止に努めるなどして選定作業を行っております.引き続き顕彰委員会はみなさまの研究を適切に奨励できるよう努力していきたいと思います.