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【特集記事】SIGーSEについて
特別支援教育SIG(SIG-SE)は、特別支援教育と教育工学との融合領域における研究と実践の推進を目的として活動している研究グループです。障害のある子どもたちの学びや生活、ウェルビーイングの向上を支えるICT活用について、研究者・実践者・企業関係者が協働しながら研究開発や情報発信を行っています。
近年、1人1台端末環境の整備や生成AIの発展により、特別支援教育におけるICT活用の可能性は大きく広がっています。SIG-SEでは、障害のある子どもたちの学びや自立、社会参加を支えるICT活用について、多様な教育現場や障害種を対象に研究と実践を進めています。その一環として、学会企画やシンポジウムの開催、情報交換、共同研究の推進などを行うとともに、テーマ別のワーキンググループ(WG)による研究活動も進めています。現在は、次の2つのWGを中心に活動を展開しています。「タブレット端末活用・学習用アプリの開発に向けた研究」では、主に知的障害や発達障害のある子どもを対象とした学習アプリの開発に向けて、どのような機能や学習デザインが求められるのかについて実証的な研究を進め、企業との共同開発も視野に入れています。「肢体不自由児・病弱児のエージェンシーを拓くICT ―学び・表現・参加の交差点―」では、肢体不自由児や病弱児にとってのICTを、単なる支援機器ではなく、自ら学び、表現し、社会へ参加するためのエージェンシーを支える手段として捉え、その可能性について研究を行っています。
また、2026年度は8月と12月に研究会を開催予定であり、ICT活用や支援技術、教育実践研究に関する最新の知見を共有するとともに、参加者同士の交流を図る機会として位置付けています。さらに、企業や教育現場との連携を通して、障害のある子どもたちの学びや生活を支えるICTツールや教材の開発・評価にも取り組んでいます。研究成果は、日本教育工学会をはじめ、日本教育工学協会、日本特殊教育学会、日本LD学会などで発信するとともに、オンラインでの情報発信や出版活動を通して広く共有しています。また、SIG-SEメンバーによる実践や研究成果をまとめた書籍『特別支援教育におけるウェルビーイングを高める教育実践研究のススメ』(仮題)を企画しており、2026年9月の刊行を予定しています。
特別支援教育におけるICT活用や教育工学に関心をお持ちの方、これから研究を始めたい方、教育実践の改善に取り組みたい方など、多くの皆様のご参加をお待ちしております。SIG-SEが、研究と実践をつなぎ、障害のある子どもたちの学びと生活をより豊かにするための交流の場となれば幸いです。