9月23日(水)14:10〜16:40 会場:C203
コーディネーター: 村上 正行(京都外国語大学), 渡辺 雄貴(東京工業大学)
松河 秀哉(大阪大学), 根本 淳子(愛媛大学)
理論と実践を踏まえた大学教育・FDに関する研究を発展させるため,本セッションでは,FDの実践者と,LA (Learning Analytics)やEDM(Educational Data Mining)の研究者が協力し,教育データ分析の視点から,様々な研究の展開可能性を模索する. 当日は,FDの教育実践ではどのような活動が行われるのかという実践側からの報告と,最近の分析手法を用いることで,どのようなデータ分析が可能かというLA・EDM側からの報告をふまえた上で,両者が協力すればどのような研究を展開できる可能性があるのかについて,グループでディスカッションを行う.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:C403
コーディネーター: 深見 俊崇(島根大学), 谷塚 光典(信州大学)
第30回大会のSIGセッションでは,「教師の学びの基礎と実践経験」,「教師や学校が研究することの意義」という二つのテーマについて,発表と議論を行いました. 今大会のSIGセッションは,「教師・専門家の学びを支える実践研究」をテーマとします. とりわけ,世界的にLesson Studyとして注目を集めるようになってきた「授業研究」に焦点を当てて議論を深めていきます. まず,3名の発表者からプレゼンテーションを行っていただきます. その後,グループを編成し,ワークショップ形式で参加者と共に学びを深めていきます.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:A102
コーディネーター: 緒方 広明(九州大学), 森本 康彦(東京学芸大学), 江木 啓訓(神戸大学)
本SIGは,教育・学習活動を支援することを目的とした情報システムの開発や実践をテーマとしている. 開発した教育・学習支援システムを教育機関の現場に導入し,長期にわたる実践を通して教育効果を検証することの重要性が高まっている. このため,システム開発の研究と実践との両輪をうまく動かしていくための工夫などを共有する場とすることを目指している. 今年度の全国大会においては,特に従来の産学連携等の枠組みから一歩踏み込んだコラボレーションの可能性について,様々な立場・観点の参加者が議論する機会としたい. システム開発の研究者や教育実践に携わる方はもとより,企業・NPO等で関心を持つ方の参加を大いに歓迎する.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:B101
コーディネーター: 稲垣 忠(東北学院大学), 寺嶋 浩介(大阪教育大学)
2015年3月に文部科学省より公表された「情報活用能力調査」では,小中学生を対象にCBT形式によって情報活用能力を測定した結果が報告されました. 本セッションでは公表されている問題を参加者の皆さんと追体験し,能力概念やその測定方法について討議します. また,本SIGがNHKとの共同研究としてはじめた,ICT研修ファシリテータ養成講座の開発に関するプロジェクトの概要とこれまでの取り組みを紹介し,参加者の皆さんと共にICT活用に関する教員研修のことについても考える予定です.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:B102
コーディネーター: 藤本 徹(東京大学), 重田 勝介(北海道大学)
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:C303
コーディネーター: 益川 弘如(静岡大学), 舟生 日出男(創価大学)
舘野 泰一(立教大学), 鈴木 栄幸(茨城大学)
2015年度のSIG-06(協調学習・学習科学)セッションでは,昨年末に出版された The Cambridge Handbook of the Learning Sciencesのセカンドエディションを題材にした全員参画型の議論を行う. 議論のテーマは,「学習科学が目指す教育改革を踏まえて我々研究者としてどう活動すべきか?」である. 本セッションは,知識構成型ジグソー法を用いて活動を進めていく. 考える材料として,「学ぶということ」「テクノロジを用いるということ」「研究を進めるということ」「評価するということ」に関する章を主に扱う. これらの材料を統合しテーマに対する解を検討する. 本セッションを通して,我々日本の教育工学研究者が未来を見据え,「経験則等で規定された枠組みに基づき,身近に簡単にエビデンスを収集できる場所でリスクを背負わない,ビジョンが明確ではない研究のための研究」ではなく,「常に精緻化し続ける学習理論や現代の社会変化に基づき,多領域の人々との調整を伴い成果の不確実性が伴うが,教育に変革をもたらすような社会変革のための研究」として進めていくためのアイデアを各自なりに構築していくことを目指す.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:A403
コーディネーター: 冨永 敦子(はこだて未来大学), 市川 尚(岩手県立大学)
平岡 斉士(熊本大学), 高橋 暁子(徳島大学)
インストラクショナルデザイン(ID)の普及や研究の活性化を目的として,IDを専門に扱うSIGを新たに設立した. IDの領域では,学校教育をはじめとして,企業内教育や生涯教育に至るまで,さまざまな教育に携わる人たちに役立つモデルや理論が多数提案されている. 他の多くのSIGに共通する基盤的理論としてIDを位置づけることができる. SIGセッションは,学会参加者にIDを広く知ってもらう場とする. どなたでも気軽に出入りできるようにし,IDの全体像や研究動向,大学・企業・医療などへのID活用についての話題提供を行いながら,本SIGの今後もあり方も含めて,皆様と一緒に考える機会としたい.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:A202
コーディネーター: 中橋 雄(武蔵大学), 宇治橋 祐之(NHK放送文化研究所), 浅井 和行(京都教育大学)
現代社会におけるメディア環境は複雑化しており,「メディア・リテラシー」とその育成を目的とする「メディア教育」に関する研究は,これまで以上に重要性を増している. 当該研究分野に関する個々の研究発表は数多く行われ蓄積されてきたが,それらの研究成果を有機的に結びつける機会は限られていた. そこで,これまでの知見を体系的に整理し,個々の研究を加速させるとともに,現代的な課題に対応しうる新しい成果を発信するために本SIGを設立した. 当該研究分野の成果を体系的に整理する研究を基盤としつつ,複数の共同研究プロジェクトチームを立ち上げ,現代的な課題に対応した研究に取り組む.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:A401
コーディネーター: 岸 磨貴子(明治大学), 杉原 真晃(聖心女子大学), 久保田 賢一(関西大学)
大谷 尚(名古屋大学), 尾澤 重知(早稲田大学), 金子 大輔(北星学園大学)
時任 隼平(関西学院大学), 山本 良太(東京大学)
質的研究SIGでは,教授・学習を含む多様な場面とプロセスに焦点を当て,その特徴的な過程や構造を質的に分析し,望ましい学習環境をデザインすることを目指します. また,インタフェースデザインなどのシステム設計や,認知過程の分析などその適用範囲は幅広く,基礎理論の構築も行います. 質的データを用いた研究方法は様々です. よく知られているものとして,KJ法やグラウンデッドセオリー,談話分析,ライフストーリー,エスノグラフィー,エスノメソドロジーなどがあります. 質的研究SIGでは,これらの方法だけではなく,その背景となる認識論・存在論についても理解を深めていきます.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:A303
コーディネーター: 玉田 和恵(江戸川大学), 萩生田 伸子(埼玉大学), 松田 稔樹(東京工業大学)
本SIGは,「育成すべき資質・能力の明確化と,それに即した教育課程編成や学習評価」が求められる中で,その方法論を研究することを目的とする. 方法論は多様なものがあることで,より良い選択が可能になる. 今年度は,以下の3つの発表を土台に,今後の活動の方向性を議論したい. 第1は,SIG発起人の中から,問題解決力のモデル化とそれに基づくゲーミング教材を開発している松田(東工大)の発表である. 第2は,文部科学省の情報活用能力調査に関わっている坂元(お茶女大)の発表である. 第3は,高大接続試験にも関わる可能性のあるコンピュータテスティングの研究をしている大久保(大学入試センター)の発表である.
9月23日(水)14:10〜16:40 会場:A301
コーディネーター: 加納 寛子(山形大学), 布施 泉(北海道大学), 野崎 浩成(愛知教育大学)
梅田 恭子(愛知教育大学), 江島 徹郎(愛知教育大学), 藤川 大祐(千葉大学)
SIG-11情報教育では,急速なAI技術の発展により現在存在する多くの仕事がヒューマノイドロボット等に置き換わる時代に必要な学力の一つとして,「情報的な見方考え方」を育てる情報教育を位置づける. ヒューマノイドロボットに仕事を奪われた人々が,産業革命の頃に起きたようなラッダイト運動を繰り返さないためにも,未来を見据えた先手を打つ情報教育のカリキュラムの策定が必要である. そこで,初等教育から高等教育まで系統的に学ぶ情報教育のカリキュラムはどうあるべきか議論し,発達段階に応じた情報教育のカリキュラムの策定を行っていくことを目的とする. 当日は,ヒューマノイドロボットが現在存在する仕事の多くを担う時代に必要な情報教育のカリキュラム策定を,分野ごとにグループをつくり,完成を目指す. 各教科でのICT活用ではなく,情報的な見方考え方を育てる情報教育の事例をお持ちの方は,事例をご持参のうえ参加いただき,アクティブにカリキュラムづくりに加わっていただきたい.