(A)シンポジウム
22日(火)の午後には「理論と実践を結ぶアプローチ」のテーマのもとシンポジウムが開催されます。詳細は後日お知らせいたします.
テーマ:「理論と実践を結ぶアプローチ」
司会 植野真臣 氏(電気通信大学)
登壇者 佐伯 胖 氏(東京大学)、市川 伸一 氏(東京大学)、益川 弘如 氏(静岡大学)
内容:教育工学という学問の特徴は「実践的であること」といえる.しかし,「実践」とは「教育現場での何等かの行為すべて」を意味しているわけではない.本来の「実践的学問」の意味は,教育における学術的な理論を実践的に解釈し,それを教育現場に適用し,理論へフィードバックする,というプロセスを含んでいる.この意味では,教育工学を学んだ専門家は,有用な教育の学術的成果を熟知し,それを解釈して有用な教育実践のデザインを行い,実践を分析して理論へフィードバックできることが必要である.教育工学とは,どの教育理論を学んだかではなく,それぞれの理論と実践を結ぶアプローチそのものだともいえる.
本シンポジウムでは,認知科学,学習科学,教育心理学の各分野の専門家でありかつ教育工学に深い関わりのある先生方にそれぞれの理論がどのように実践につなげられているのか,について話題提供をいただき,議論する.
(B)トークセッション
トークセッションは,SIG に関する内容を検討中です.内容は決まり次第発表します.
これまで全国大会で開催してきた「課題研究」を発展させて,2014年度から「現代的教育課題に対するSIG (Special Interest Group)」を立ち上げ,活動を開始しています。また,2015年度より活動を開始するSIGもあります。本大会においては,SIGセッションとして,それぞれのSIGにおける活動について,コーディネータが中心となって,発表や議論の場を設定します.具体的な進め方は,各SIGによって異なるため,後日ご連絡させていただきますが,昨年度同様,原則として研究発表を公募するような形はとりません(一部のSIGで公募する可能性はあります).
今大会では,以下の11のSIGセッションを予定しています.
■SIG-01 高等教育・FD
コーディネータ:松河秀哉(大阪大学),根本淳子(愛媛大学),渡辺雄貴(首都大学東京),村上正行(京都外国語大学)
■SIG-02 教師教育・実践研究
コーディネータ:姫野完治(北海道大学),益子典文(岐阜大学),深見俊崇(島根大学),今井亜湖(岐阜大学),
谷塚光典(信州大学),梅澤実(埼玉学園大学),坂本將暢(愛知工業大学),島田希(高知大学)
■SIG-03 教育システム開発
コーディネータ:緒方広明(九州大学),森本康彦(東京学芸大学),江木啓訓(神戸大学)
■SIG04 教育の情報化
コーディネータ:豊田充崇(和歌山大学),藤川大祐(千葉大学),佐藤喜信(内田洋行),稲垣忠(東北学院大学),
後藤康志(新潟大学),今野貴之(明星大学),寺嶋浩介(大阪教育大学),森下耕治(光村図書)
■SIG-05 ゲーム教育・オープンエデュケーション
コーディネータ:藤本徹(東京大学),重田勝介(北海道大学)
■SIG-06 協調学習・学習科学
コーディネータ:益川弘如(静岡大学),舘野泰一(立教大学),舟生日出男(創価大学),鈴木栄幸(茨城大)
■SIG-07 【新規】インストラクショナルデザイン(仮称)
コーディネータ:冨永敦子(はこだて未来大学),市川 尚(岩手県立大学),平岡斉士(熊本大学),
高橋暁子(徳島大学)
■SIG-08 【新規】メディア教育・メディアリテラシー(仮称)
コーディネータ:中橋 雄(武蔵大学),宇治橋祐之(NHK放送文化研究所),浅井和行(京都教育大学)
■SIG-09 【新規】質的研究(仮称)
コーディネータ:久保田賢一(関西大学),尾澤重知(早稲田大学),杉原真晃(聖心女子大学),
金子大輔(北星学園大学),岸磨貴子(明治大学),山田嘉徳(関西大学),山本良太(東京大学),
時任隼平(関西学院大学)
■SIG-10 【新規】コンピテンシースタンダードと能力評価手法の開発(仮称)
コーディネータ:玉田和恵(江戸川大学),萩生田伸子(埼玉大学),松田稔樹(東京工業大学)
■SIG-11 【新規】情報教育(仮称)
コーディネータ:加納寛子(山形大学),藤川大祐(千葉大学),布施泉(北海道大学),野崎浩成(愛知教育大学),
梅田恭子(愛知教育大学),江島徹郎(愛知教育大学)
6月23日 | 一般研究発表申込・原稿(2ページ)提出受付開始 |
7月7日17時 | 発表者の参加費事前送金締切(クレジットカード払い,郵便振替共に) 一般研究発表申込・原稿(2ページ)提出 |
7月14日17時 | 提出原稿の差し替え締切 |
今年度から,International Session は全国大会とは切り離して実施・運営し,充実させる方向を目指します.詳細は後日お知らせします.
発表は,学会1日目・2日目に一般研究の口頭発表のいずれかのセッションと同じ時間帯で行われます.申し込み先は本セッション専用のページとなりますので,ご注意下さい.
本セッションの発表及び質疑応答は,英語で行われます.本セッションは,教育工学研究の国際化に対応するものであるとともに,特に若い研究者に対しては,国際学会等での研究発表や討
論に備える体験を提供する機会でもあります.本セッションは下記の2つのテーマで実施されます.
(1) System/Product Development and others
(2) Lesson Study/Teaching Method and others
ワークショップは大会企画委員会が中心となって開催します.このワークショップは,参加者が設定した教育工学に関連するテーマについてインフォーマルに語りあう場です.実践は進んでいるものの研究として認識されていない問題や,新しい情報技術の教育利用などの萌芽的な研究について議論を行って頂くことを考えております.ワークショップは主催者主導で進行して頂きます.また,予稿の用意は必要ありません.なおプログラム集には,ワークショップテーマ名・主催者/共催者名・概要が掲載されます.
テーマは公募といたします.会場の都合から,大会企画委員会では7-8件程度を上限として採択いたします.あらかじめご了承下さい.議論を通じて,教育工学に関心を持つコミュニティが作られ,発展していくことを期待しています.積極的なご応募をお待ちしております.
6月4日(木)〜6月25日(木) | ワークショップ テーマ受付期間 |
7月2日(木) | ワークショップ テーマ決定(応募多数の場合,採否結果通知を致します) |
応募方法・応募先
電子メールにて,ワークショップ主催者と共催者の氏名,ご所属,メールアドレス,ワークショップ名と概要(300 字程度)を大会企画委員会ワークショップ担当
( )までお送り下さい.
なお,件名は「ワークショップ応募」として下さい.