9月19日(土)18:00〜19:30 会場:223
緒方 広明(徳島大学),竹中 真希子(大分大学),
Gwo-Jen Hwang(台湾国立台南大学),Jie-Chi Yang(台湾国立中央大学)
本ワークショップでは,ユビキタス・モバイル技術や映像メディア技術等の新しい情報技術の教育利用における問題点やこれからの課題について互いに議論する。特に,台湾・日本をはじめとするアジアや世界での分野における研究動向をふまえ,これから将来に向けて重要となるであろう研究課題について,自由に意見交換する。参加はオープンです。特に,博士課程の学生さん,若手の皆様のご発表・ご参加をお待ちしております。
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:222
重田 勝介(東京大学),渡辺 雄貴(東京大学),林 一雅(東京大学)
近年、成果主義の導入などいわゆる「大学改革」の推進に伴い、高等教育機関を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。その中で研究者を志す若い世代には、これらの変化に対応しうるヴィジョンを伴った研究活動やキャリア設計が求められています。
このワークショップは、本学会に参加する若手教員、現役大学院生・学生など、様々な環境で教育工学の研究者を目指す若手研究者が、自身の研究や普段の仕事、将来のキャリアについて、気軽に意見交換をする場です。
ラウンドテーブルを通じて、教育工学研究を志す教員や学生など複数の討論者が、それぞれの立場より普段の研究活動や業務について語ります。それらをきっかけとした、若手研究者ならではの悩みや苦労話、将来のキャリアなどについて気軽に話し合う、対話型セッションとする予定です。
本ワークショップへの参加は、若手研究者同士の「横のつながり」作りにも寄与すると思われます。多くの若手研究者、大学院生・学生の参加を期待します。
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:293-1
河西 由美子(玉川大学)
マルチメディアDAISY (Digital Accessible Information System) は、音声と映像、文書をシンクロさせて展示する情報システムです。特に「読字障害(ディスレクシア)」と呼ばれる文字の認識への障害に対して大きな効果のあることが近年注目されています。諸外国では組織的な教科書のマルチメディアDAISY化が進んでいますが、日本では少数のボランティアグループがDAISY教科書を自作しなければならない現状です。また一般教室では、教員の無理解から、障害のある児童・生徒が個人用のコンピュータを通してマルチメディアDAISYを活用することが許可されず、有効な支援が行われない状態になっています。本ワークショップでは、マルチメディアDAISYの紹介と自作システムの展示などを通して、マルチメディアDAISYの今後についてその展望を議論したいと思っています。
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:242
佐藤 万知(青山学院大学)
近年、高等教育学の分野ではFDに関する専門知識の体系化やFD担当者の専門職化(ファカルティ・ディベロッパー)についての議論がされている。もともとFDは1980年代に大学教育学会が研究テーマとして設定して以来、大学教育学会や高等教育学会が中心となって議論を進めてきているが、最近ではFD担当者として教育工学を専門とする研究者の雇用も拡大してきている。そこで、このワークショップでは、高等教育学におけるFD議論を紹介し、大学でFDを担当している、もしくは今後FDを担当することを目指す方とともに、FDの現状や課題について議論する。その上で、教育工学的視点と高等教育学的視点の交差点を模索することを目指す。
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:243
小山 由紀江(名古屋工業大学),秋山 實(東北大学),田中 省作(立命館大学),
松本 佳穂子(東海大学),水本 篤(流通科学大学),宮崎 佳典(静岡大学)
オンラインテストは、eラーニングシステムの一部として実装され、広く利用されるようになった。しかし多くの場合、テストの結果として得られるのは、従来の「紙と鉛筆」テストと変わらない正誤のデータのみである。秋山はMoodleのオンラインテスト機能に回答行動のトレースを行う機能を付加したプラグインを開発した。これを用いることにより、問題を提示した時刻、受験者がある選択肢をクリックした、あるいは文字を入力した時刻、回答を確定した時刻などをミリ秒単位で記録することができる。
これまで工学系の研究者以外には困難であった、提示された問題とそれに対する回答時間等のデータの採取が、Moodleとこのプラグインを使うことで比較的容易にできるようになった。ワークショップでは、このデータを基に展開する研究やアイデアを紹介し、1)回答時間等のデータを使った研究の可能性、2)データベース構築と共同利用の可能性、について議論したい。
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:292-2
茂木 一司(群馬大学),光島 貴之(鍼灸師・アーティスト),手塚 千尋(兵庫教育大学)
私たちが今まで数年間にわたり障害児を対象にしたメディア・アート・ワークショップ(あさひdeアート,盲学校deアート)を実施してきたが、それは「障害があってもなくてもアートの前では皆自由で平等だ」ということの表現だった。ワークショップとは、既存のさまざまな枠を壊して作り直したり、乗り越えたりすることで、自分を内側から表現したり、外側から見つめ直す学びであり、それはいわば学びのアート化であり、アートな学びの創造である。今回は全盲の画家光島貴之氏の世界を彼のワークショップ「タッチアート」を共に体験することによって、参加者の価値観 や生き方を揺さぶり、いわば「見えない学び(行為)を見えるようにする(可視化)」方法を体験し、探究したい。
参加定員30名(参加予約を受け付けます。メールに氏名、所属、電話、メールアドレスを書いて、(茂木)までお申し込みください。先着順で受け付けます。
定員を超えた場合、見学のみとなります.ご了承ください。)
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:244
喜多 敏博(熊本大学)
普段の授業や遠隔授業に使うためにMoodle上にコースを作って利用している人が,現状にちょっとプラスアルファをしてみることを考えるワークショップです。
いくつかの典型的な実例を提示しますので,それらに対し,小手技的に手軽な要素追加で,教育効果をそれなりに向上させる方法を考えてみましょう。
Moodle活用法お悩み相談も実施します。(回答者は主催者に限りませんが。)
高等教育が話題の中心になりそうですが特に限定はしません。
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:292-1
宮田 義郎(中京大学),上田信行(同志社女子大学)
提案者らは、学習環境を構成する、空間、人、活動、メディア、素材など様々な要素のデザインを、多くのワークショップで実験的に研究してきた。学習が成立するためには、これらさまざまな要素を個々にデザインするだけでなく、それらが有機的につながり合うデザインが必要である。
提案者らが最近実践したワークショップでは、MITで開発されたScratchやCricketなどのツールを導入することにより、発想、創造、振り返り、など活動の様々なステップを、その場の参加者の間で共有するようなデザインを開発した。多様なステップの共有により、参加者の身体やマインドを通して循環していくフローを創出することが可能となった。
本ワークショップでは、これらの実践を土台として、そのような循環フロー創出のための、学習環境デザインについて検討したい。
9月19日(土)18:00〜19:30 会場:231
菅原 真悟(法政大学),高橋 恵美子(神奈川県立上溝高等学校),坂本 旬(法政大学)
情報リテラシー教育や探究学習を行うにあたっては、学校図書館の活用が重要である。日本では学校図書館が十分に機能してこなかったために、情報リテラシー教育と学校図書館が結びつくことが意外に思われることが多い。アメリカでは、アメリカスクールライブラリアン協会・教育コミュニケーション工学協会が、情報リテラシー教育と学校図書館の基準「インフォメーション・パワー」を作成し、この基準をもとに子ども向け教材DVD『Know It All』(全12巻)が作成された。情報リテラシー教育、探究学習の核に学校図書館(メディアセンター)があり、どのように活用されるかが、わかりやすく解説されている。
本ワークショップでは、このDVD(に菅原らが日本語字幕を入れたもの)の一部を試映し、学校図書館が担う役割について議論したい。
なお、本ワークショップでは高橋恵美子(日本図書館協会学校図書館部会長)坂本旬(法政大学司書課程担当教授)らも参加し、教育工学と学校図書館界のコラボレーションのきっかけとなることも目的としている。