Welcome from the President
副会長(会員サービス担当)として
日本教育工学会 副会長 西森年寿(大阪大学 大学院)

2023年4月より,副会長に就任した,西森年寿(にしもりとしひさ)です.どうぞよろしくお願いします.
私の守備範囲は会員サービス担当.具体的には大会,研究会,SIGです.すなわち対面やオンラインの交流イベント等を通して,学会の恩恵を会員のみなさまにお届けすることが使命です.これを実行するために各委員会が組織され,頼もしい先生方にご参画いただいていますので,今回はおもにその紹介をさせてください.
年2回の全国大会の企画は,大会企画委員会に担っていただきます.さらに会場の準備や運営のため大会実行委員会が組織され,企画委員会と連携して運営を担当いただきます.企画委員会は,秋季大会は根本淳子副委員長,春季大会は瀬戸崎典夫副委員長のもとそれぞれ多くの先生に委員としてご協力いただきます.そして,松河秀哉委員長には,春季大会と秋季大会が効果的な連携をとれるよう統括をお願いしています.私も大会の準備をのぞかせていただいていますが,大会はその規模ゆえに,作業や調整も複雑・大量です.それを精力的にこなされる委員の先生方には感服するばかりです.それだけに,なるべくご負担の少ない持続可能な運営のありかたを探る必要を感じています.
年4回の研究会は研究会委員会に運営いただきます.森本康彦委員長,江木啓訓副委員長がリーダーです.研究会には非会員も含めてたくさんの発表申込のある状況が続いています.また,ありがたいことに多くの会員に年間パスを契約いただいています.課題をあげると,昨年から試行しているハイブリッド実施は一定の利用者がいるものの,その準備は簡単ではなく,今後継続するのかが悩ましいところです.また2021年から開始している研究報告集のJ-Stage公開についても発表キャンセル時の原稿の取り扱いが難しいという問題が見えはじめています.さらに,発表件数の多さは委員の負担の多さも意味します.これについては,幹事の先生からよい案をいただいていますので,不断の改革を継続したいと思っています.
SIG(Special Interest Group)は会員のグループが自ら発案したテーマに基づいて情報共有や研究開発など自発的な活動を進めていただく取り組みです.2022年度にリニューアルし,新たに5つのSIGが活動を始めています.その運営を支援するのがSIG委員会の先生方のお仕事です.SIG活動の経験豊富な重田勝介委員長のもと,各SIGの充実した活動を期待しています.
対面の交流も,さほど心配なく実施できるようになりました.反面,どんな風にオンラインを残していくのかという関心が浮き上がっています.ハイブリッド実施にはコストがかかりますが,参加の容易さという捨てがたいメリットがあります.今後もみなさんが快適に研究活動に浸れる,楽しく充実した時間を最大化することを念頭に,挑戦を続けたいと考えています.