Welcome from the President

副会長(編集担当)として

日本教育工学会 副会長 小柳和喜雄(関西大学)

 2023年4月より,副会長(編集担当)に就任した,小柳和喜雄(おやなぎわきお)です.どうぞよろしくお願いします.

 編集担当(編集長)は,会員の皆様が研究成果や研究知見を発表される論文誌「日本教育工学会論文誌」の編集をつかさどるのが主な使命です.これを実行するため編集委員会(43名の委員で構成)を組織し,日本教育工学会論文誌を年5回(一般論文誌(年3回),特集号(年1回),ショートレター増刊号(年1回))を発刊し,合同英文誌ITEL(教育システム情報学会との合同英文誌 Information and Technology in Education and Learning (以下「ITEL」))の発刊にも関わっています.

 編集委員会には,幹事団を置いており,副編集長として田口真奈(京都大学),担当理事として大浦弘樹(東京理科大学),緒方広明(京都大学),望月俊男(専修大学)といった先生方に,様々の役割を担っていただいています.また編集長補佐として今井亜湖(岐阜大学),前編集長である山内祐平(東京大学)といった先生方に議事録ほかの業務や相談事項に応じたアドバイスの提供などで支えていただいております.

 さて,昨今の編集委員会の業務と皆様のご理解へのお願いのお話に入りたいと思います.

Google Scholarの「統計情報」で「ランキングが高い論文誌」(日本語)を見ると,「日本教育工学会論文誌」は,2023年9月現在,2位にランク付けされています.これも多くの会員の方が論文を投稿し,論文誌の評価を上げてこられた実績の結果の反映と理解しております.

 2023年の9月の秋大会で会長から報告があったように,現在会員総数が3600人を越えました.さらにいっそう,多様な学術的背景や経験をお持ちの方が,その研究成果を本論文誌へ投稿され,本論文誌も学際的な様相を帯びてくると思われます.

 しかし内容の多様性とともに生じておりますことは,会員それぞれの方が,本学会以外に所属されている学会の論文誌の書き方やご所属先の研究紀要などの書き方,その内容に応じた自身が求める表現の仕方の影響があるのかもしれませんが,「日本教育工学会論文誌」の投稿規定や執筆の手引きなどとは異なる記載で投稿されてくる場合が増えております.また参考文献の正確な記載,結果の表や図などへの正確な表記,「日本教育工学会論文誌」に掲載された論文を合同英文誌ITELへトランスレーションとして投稿される際の正確な記載に問題が生じ,後に正誤表(エラータ)を出すなどのことも増えております.その記録は,J-STAGEなどに残るため,そのようなことにならないため,ボランティアで編集委員の担当者,査読者,幹事団の方々に丁寧に確認いただいておりますが,著者本人に注意いただかないとその真偽を確かめるのが難しいことも多いのが現状です.ぜひ会員の皆様にこの点ご理解をいただき,投稿をお願いしたく思っております.

 上記の問題への対応の一環として,会員の皆様の研究成果の1つである投稿論文を守るため,この度,昨今の研究倫理に関する事項,「科学者の行動規範と不正行為の禁止」事項を鑑み,そして記載の方法をより具体的に示すため執筆の手引きの改定を行いました.また投稿論文の事前形式チェックと採録が決まった掲載前の原稿の校正に関して,執筆の手引きに即してより複数の目で見ていくために、文章校正に専門の方にも入っていただくことにしました.そのため新たに定めた掲載料を今までの抜き刷りの経費よりも値上げすることを,皆様にご理解いただけるよう説明させていただいた次第です. 学会の論文誌である以上,やはりその論文の発刊に向けた形式や手続きなどの規則は,互いに守り,論文誌の体裁,質を維持発展させていくことは必要と考えております.今後も,会員の皆様の研究成果の1つである投稿論文を守るため,編集委員会として努力して参りたいと思います.査読結果が著者へ戻ることに関して,時間を要することもあります.編集委員の担当者,査読者の方々も同じ会員であり,ボランティアで上記の昨今の問題状況にも対応するために丁寧に査読をしていただいております.会員の皆様におかれましては,この点もご理解いただき,ともに会員として学会活動を行い,学会誌を作っているスタンスで,よろしくご理解をお願いしたいと思います.ご投稿お待ちしております.