Welcome from the President
学会における“扇の要”としての委員会活動(副会長(総務担当)として)
日本教育工学会 副会長 村上正行(大阪大学)
一般社団法人日本教育工学会は、山内祐平会長のもと、2025年度から新体制がスタートしました。ニューズレター282号の山内会長の就任挨拶にもあるように、4名の副会長がそれぞれの役割のもと、各種委員会を束ねて学会運営を行っていきます。
今期、私は総務担当副会長を務めることとなりました。これまで8年間の理事、うち2年間は会員サービス担当副会長、をはじめとして、いくつかの委員活動をしてきましたが、総務に関する業務を担うのは初めてになります。力不足な点も多いかと思いますが、少しでも学会や会員のみなさまのお役に立てるよう、精一杯務めてまいりますので、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。担当する委員会は、総務委員会、広報委員会、顕彰委員会、選挙管理委員会となります。
総務委員会は、理事会や代議員総会の運営、事務局の運営、規定の整備などを担います。会員数3,700名を超える本学会において、各種事業が円滑に展開できるような体制を構築・運用していくことが役割です。また、「一般社団法人日本教育工学会における生成AI利用に関する基本的な考え方」の声明の検討や作成など、新しい課題に関する検討も総務委員会の業務となります。前体制でも総務委員会として業務にあたられていた寺嶋浩介先生に委員長、仲谷佳恵先生に副委員長をお願いし、継続的な観点から円滑に学会の運営が行えるように取り組んでまいります。
広報委員会は、ニューズレターの発行とWebページでの情報発信を主な活動としています。281号にでも紹介されているように、高橋純前広報委員長をはじめとした広報委員会のみなさまのご尽力により、Webサイトのリニューアル、ニューズレターのWebページ中心の広報への移行が完了して、情報発信の迅速化が実現されました。今期は松河秀哉先生に委員長をお願いし、Webサイトの英語化や業務の負担軽減など、新たな取組を進めていただき、会員のみなさまに広く情報を提供してまいります。
顕彰委員会は、論文賞と研究奨励賞の選定を担っています。論文賞は、前年度に学会論文誌に掲載された論文から編集委員会が候補を推薦し、選考委員が採点、理事・代議員・編集委員による無記名投票を経て決定されます。研究奨励賞は全国大会で優秀とされた発表を対象に、まず投票と開票を行い、上位候補については過去の学会での活動実績を点数化し、最終的な順位を決定します。いずれも最終的には理事会の承認を経て授与されます。今期は永田智子先生に委員長をお願いし、会員に対する研究の奨励を行っていきます。
選挙管理委員会は、2年ごとに開催する役員選挙・代議員選挙の運営を主たる業務としています。会員からの推薦者の受け付け、役員による予備投票、会員による本投票、代議員・役員候補者リストの作成を実施します。今期は大山牧子先生に委員長をお願いし、選挙の運営、規程や今後のあり方についての検討をしていただく予定にしております。
また、学会運営における課題である事務局体制や情報システムの強化について、“事務局改革特別委員会”が設置されることになりました。室田前総務担当副会長が担当されるので、連携しながら事務局の改革に取り組んでいきます。
これまで紹介してきた各委員会の活動は、学会における“扇の要”にあたるものだと考えています。なかなか見えにくい活動ではあるからこそ、しっかりと業務に取り組んでいきたいと思います。そのためには会員のみなさまのご理解、ご協力が不可欠です。何卒よろしくお願い申し上げます。