シンポジウム ※プログラムは暫定版です

シンポジウム1 / シンポジウム1A

「デジタル教科書時代の新たな学びと指導方法」

9 月17 日(土)13:30-15:30 会場:6号館110

コーディネータ・司会 豊田充崇(和歌山大学),益子典文(岐阜大学)

 教師用,学習者用のデジタル教科書のあり方について様々な議論が進められている.デジタル教科書導入推進の動きに対し,それらの活用が「言語活動の充実」や協働学習の成果へどのようにつながるのか,そのために必要な指導方法や教師の力量形成をどのように捉えるかついて,教育工学の知見に基づく議論は十分とは言えない状況である.
 そこで,本シンポジウムでは,デジタル教科書を活用した授業におけるコンテンツやワークシートなどの教材・教具のあり方,個別学習活動と協働・協調的な学習活動とのかかわりについて,具体的な授業実践事例を取り上げ,教科教育・授業研究を専門とする立場からの提言も踏まえて検討する.その上で,それらを実現する教師の力量についての議論を深めたいと考えている.

  • S1A-101-01
    デジタルコンテンツの開発とそれを活用した理科授業
    川上紳一(岐阜大学教育学部)
  • S1A-101-02
    電子化された教科書のメディアとしての位置,及び教師の教育技術を拡げるためのその要件について
    小柳和喜雄(奈良教育大学)
  • S1A-101-03
    『学習者用デジタル教科書』を有効活用するための授業設計と学習要件に関する授業実践事例の検証
    本岡 朋(和歌山市立藤戸台小学校)
  • S1A-101-04
    デジタル教科書が学習者間の相互作用を促進する可能性−名古屋大学教育方法研究室における授業分析研究の立場から−
    柴田 好章(名古屋大学大学院)

シンポジウム1 / シンポジウム1B

「IR(Institutional Research)とその概念を援用した情報分析」

9 月17 日(土)13:30-15:30 会場:講堂大ホール

コーディネータ・司会 永井正洋,北澤武(首都大学東京)

 高等教育機関で行われる種々の業務,教育,研究に係るデータを分析・評価すると共にフィードバックし,次段階の取り組みに役立てていく業務や研究は必須だと考えられるが,その方法や携わる人員については曖昧であり,これまで,その都度,関係し適当だと考えられる部局や部署がこれにあたってきたと考えられる.一方,米国では,このような業務・研究はIRとして位置づけられ,集中したデータ管理が行われる中で有効に機能している.本シンポジウムでは,米国大学での先行研究を報告すると共に,国内大学での実情や経営的視点を勘案した情報分析の検討及びIRの概念を初等・中等教育の現場での情報分析にも援用することについて議論していく中で,IRの可能性と有効性を検証していく.

  • S1B-KOU-01
    IRとは何か?
    柳浦猛(コロンビア特別区コミュニティーカレッジ)
  • S1B-KOU-02
    米国大学におけるInstitutional Research の事例報告
    渡辺雄貴(首都大学東京)
  • S1B-KOU-03
    日本の高等教育機関におけるIRの機能
    青山佳代(愛知江南短期大学)
  • S1B-KOU-04
    スチュワードシップに基づくIR概念の再検討
    池田輝政(名城大学)
  • S1B-KOU-05
    小学校におけるIRの必要性
    松波紀幸(東京都西東京市立栄小学校)

シンポジウム2

「グローバルな時代において日本の教育工学は何ができるか」

9 月18 日(日)15:45-18:15 会場:講堂大ホール

コーディネータ 大島純(静岡大学),加藤浩(放送大学),
美馬のゆり(公立はこだて未来大学)
司会 加藤浩(放送大学)
指定討論者 鈴木克明 (熊本大学),
美馬のゆり (公立はこだて未来大学)

 OECDが21世紀のスキルのビジョンを提示し,教育のグローバル化はさらに加速した.労働力は国境を越えて流動可能となり,それを前提とした人材育成が必須となる.これを受けて,日本の教育工学研究は,これまで以上にグローバルな教育のための研究を模索し,国際的に成果を発信し,国策をリードしなくてはならない.こうしたミッションのもと,日本の教育工学研究の現状を議論し,その使命と問題点を洗い出し,新しい方向性を提示する.そのため,異なる研究パラダイムを採用する若手研究者に(1)「グローバルな教育のための研究とは?」(2)「成果の国際的発信」(3)「今後の教育工学への期待」という観点から発表いただく.そして,指定討論者とともに,今後日本の教育工学研究をグローバルに発展させるアイディアを導き出す.

  • S2-KOU-01
    「教育実践研究のグローバルな展開のために」
    大島純 (静岡大学)
  • S2-KOU-02
    「グローバルな教育・研究に向けたチャレンジ」
    緒方広明 (徳島大学,JSTさきがけ)
  • S2-KOU-03
    「グローバルな視点から見た日本教育工学会の今後についての考察」
    青木久美子 (放送大学)
  • S2-KOU-04
    「グローバルに研究で貢献するには ~海外への研究成果発信を通じて~」
    山田政寛 (金沢大学)