副会長挨拶
副会長(総務,広報,顕彰,選挙管理)室田真男(東京工業大学)
堀田龍也会長の二期目がスタートしました。私は引き続き総務,広報,顕彰,選挙管理委員会担当の副会長として務めさせて頂くことになりました。二期目にあたり担当委員会の委員長や委員が一部替わりました。一覧はWebページに出ておりますが,普段参照されることは多くないと思いますので,ここで,委員や任務を紹介させて頂きます。なお,以下では,敬称はすべて略させて頂きます。
総務委員会は,委員長に姫野完治(北海道教育大学),副委員長に寺嶋浩介(大阪教育大学),委員に伏木田稚子(東京都立大学),長濱澄(東北大学),仲谷佳恵(大阪大学),そして,これまで委員長として法人化にご尽力頂いた益子典文(岐阜大学)にはイチ委員として引き続きご協力を頂いています。理事会の運営,代議員総会の運営,事務局の運営,規程や規則整備等,その仕事は多岐にわたります。まさに学会の屋台骨を支える委員会です。
広報委員会は,委員長は引き続き高橋純(東京学芸大学),副委員長に光原弘幸(徳島大学),幹事に深見俊崇(島根大学)と脇本健弘(横浜国立大学),そして委員は,佐藤和紀(信州大学),島田希(大阪市立大学),中村恵(幾央大学),登本洋子(東京学芸大学)です。広報の中心メディアがWebページに移行し,タイムリーでかつ必要十分な情報発信と,イベント報告等のアーカイブ機能を両立させるようご努力頂いています。
顕彰委員会は,委員長は引き続き赤倉貴子(東京理科大学),委員は東本崇仁(千葉工業大学),藤沢匡哉(東京理科大学)です。論文賞と春と秋の全国大会における研究奨励賞の選定を担当して下さっています。現在,論文賞と研究奨励賞を選考中です。
選挙管理委員会は,次期選挙に向けて委員長を寺嶋浩介(大阪教育大学)に担っていただく予定です。本学会が法人として本格的に走り始め,選挙の規程等の見直しが必要になってきました。次期選挙は2024年に行われます。それに向けての準備がすぐに始まります。 今回は,私が担当している委員会のメンバーを紹介させて頂きました。ボランティアとして活動して下さっている委員の活躍があっての学会運営です。会員の皆様には,その点をご理解頂いた上で,引き続き積極的なご参画・ご協力をお願いいたします。
副会長(戦略・国際担当)美馬のゆり(公立はこだて未来大学)
堀田会長の第2期が始まりました。私は、第1期に引き続き、副会長として戦略・国際を担当します。今回、2つの活動について紹介します。
ひとつは、第1期において会長から諮問されていた「日本教育工学会の企画戦略について」、2年間の活動を経て、2021年4月に諮問された件について、企画戦略ワーキンググループ(以下、企画戦略WG)として2023年03月に答申しました。この内容は、学会公式サイトのトップページから、学会概要>学会将来戦略に掲載致しましたのでご覧ください。
企画戦略WGは、2020年11月に鈴木克明会長(当時)に提出された将来構想WGの答申実現に向けた短期計画、2030年までの中期計画を立てるためのロードマップを作成するため、2021年4月に堀田龍也会長のもとに設置されました。そのロードマップを作成する過程においては、学会運営のための人材も育成していくことを念頭におきつつ議論を重ねてきました。
本WGの取り組みでは、答申の達成目標を実現するために、学会活動に関わる人たちに大規模に「日本教育工学会会員サービス向上と国際化に向けた意識調査」としてアンケート調査を実施するとともに、その結果から得られた現状に基づいて適宜理事会に報告してきました。その結果を受け、担当理事や委員会は、可能なかつ、迅速に対応する必要があるものから改善に取り組んでいきました。分析を進めながら改善を進めたこの活動は、学会創設以来はじめての試みでした。それと並行して、個々の改善が進んでいく一方で、答申の達成目標に向け、各委員会単位ではなく、より大きな単位での改善や組織構造を超えた取り組みの必要性も見えてきました。
今後は中期計画を策定し、中長期の継続的な発展を進めていくために2点の議論が必要であると考えます。詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
2つめは、第1期の堀田会長のもと、学会として重点的に取り組んでいる領域を社会に示し、学会としてのプレゼンスを高め、社会貢献に寄与することを目指すために、重点的に活動する領域として「情報教育部会」、「学習環境部会」、「学習評価部会」3つの部会を発足し、活動してきました。第2期では新たに、「先端科学技術とELSI部会」を立ち上げました。代表は稲葉利江子(津田塾大学)さん、副代表は今井亜湖(岐阜大学)さんです。これまでの3つの部会の活動では、各領域について関心のある研究者が集まり、研究などを実施したり、大会でセッションを設けて議論を深めてきました。今回それらの活動と異なるのは、「研究領域」というよりは、倫理的・法的・社会的問題(ELSI)について、領域横断的に検討していきます。ELSIの視点から先端科学技術の教育利用について考えていきます。まずは、様々な分野でこの問題についてどのような取り組みがなされているかなどの動向について、学会員をはじめ、社会に対して継続的な情報を共有・発信していきます。また意見交換の場を提供し、教育工学的な視点から教育の在り方を創出していくことを目標としています。今後の活動にご注目ください。
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