9 月29 日(土) 14:10 ~ 15:10 会場:マルチメディア教育棟2階マルチメディアホール M206
日本語案内 ▼
JSETでは、2014年に米国教育コミュニケーション・工学会(AECT)、2017年に中国教育技術協会(CAET)、2018年に韓国教育工学会(KSET)と学術連携に関する覚書が交換され、以来国際交流を積極的に展開してきました。昨年度までは、AECT関係者によるランチョンセミナーおよびKSET、CAET関係者によるInternational Sessionでの各国における教育状況の話題提供が行われ、海外の教育工学に関する研究状況について共有する機会を設けてきました。
今年度は、さらにその交流を発展させることを目的として、これまでの取り組みを統合・改変し、新たに「President Talk」を開催することとなりました。President Talkでは、各学協会関係者をお招きし、最新の研究動向や理論、概念の紹介、各国における教育工学の重点課題や様々なテクノロジー等を利用した教育実践事例の共有が行われる予定です。
各国の教育工学に関する第一人者が一堂に会し、グローバルなレベルでの今後の研究のあり方について議論する機会となります。ぜひご参加いただきますようお願いいたします。
| 日時 | 2018年9月29日(土)10時30分-13時10分 |
|---|---|
| 内容 | ①各国代表者より30分間の話題提供 ②指定討論者による意見とその回答 ③全体討論 |
| 場所 | 講義棟C棟 C200 |
| 言語 | 英語(通訳はありません) |
| 登壇者 |
・Kowch, Eugene (President of AECT, University of Calgary) ・Lee, Yekyung (Vice-president of KSET, Sogang University) ・Zhong, Xiao Liu (Vice-president of CAET, Tsinghua University) |
| 指定討論者 | ・佐藤慎一(日本福祉大学) |
ENGLISH GUIDE ▼
JSET has exchanged the Memorandum of Agreement for academic partnership with the Association of Education Communications and Technology (AECT) in 2014, China Association for Educational Technology (CAET) in 2017 and Korean Society of Educational Technology (KSET) in 2018. Since we established this relationship, JSET encouraged the international exchange with these organizations. We have conducted the “Lunchtime Seminar” by AECT officials and the “President Talk in International Session” by KSET and CAET officials in order to understand the research trend of Educational Technology in each country.
This year, we would convene the “President Talk” as a constructive discussion opportunity among the scholars from each country to enhance our international partnership. We invite three scholars from each organization, and they share a new trend of the researches, theories, concepts, specific issues in each countries, and the case studies with new technologies.
This event will be a great opportunity to discuss the future educational technology research and practice with global perspectives.
Date: Saturday, September 29th| テーマ | 「EdTech:未来の教育を創る教育工学」 |
|---|---|
| 日時 | 2018年9月29日(土)15時10分-17時40分 |
| 場所 | マルチメディア教育棟2階マルチメディアホール M206 |
| 司 会 | 山田 政寛 氏(九州大学) |
| 基調講演者 | 浅野 大介 氏(経済産業省 教育産業室) |
| 指定討論者 | 山内 祐平 氏(東京大学) |
| パネラー | ・佐藤 昌宏(デジタルハリウッド大学大学院/一般社団法人 教育イノベーション協議会) ・斎藤 俊則(星槎大学) ・島田 敬士(九州大学) |
近年,1人1台端末,デジタル教科書,MOOC,IoTといった情報通信技術を活用した教育環境が広まるにつれ,国際的にEdTechという言葉が使われるようになった.政府関係でも,経済産業省ではEdTechに関する委員会や事業も設置され,未来の教育と情報工学の関係について検討が進められている.EdTechはその名からもわかるとおり,EducationとTechnologyが組み合わされた言葉であり,教育×技術によって、新たな教育・学習環境を創造していくことである。EdTechが目指す情報工学の知見を教育に適用し,未来の教育を検討することに対して,教育工学研究の果たす役割は大きいであろう.本シンポジウムではEdTechというキーワードのもと進められている議論とこれまでの教育工学研究の知見を振り返りながら,教育工学が創る未来の教育について議論していく.
9月28日(金)9:00~9:30 会場:B棟103
コーディネータ:森下 孟(信州大学)
本セッションでは,本学会にはじめて参加する方や大学院生・学部生,現職教員,教育工学に関する研究に取り組もうとする研究者を対象として,日本教育工学会の概要や取組について紹介します.
まず,日本教育工学会会長が,教育工学選書等の紹介を通して,本学会が対象とする学術分野や研究のテーマ,これまでの研究知見の概要を説明いたします.
また,2014年度より活動している現代的教育課題に対するSIG(Special Interest Group)について,SIG委員長がこれまでの活動や本大会期間中に開催されるSIGセッションについて説明いたします.
9月28日(金)14:00~14:30 会場:B棟103
コーディネータ:山田 政寛(九州大学)
本セッションでは,本学会論文誌における査読担当を受けて下さっている学会員, 論文投稿を考えている学会員や大学院生・学部生,現職教員,教育工学に関する研究に取り組もうとする研究者を対象として,編集委員会と連動し,本学会論文誌における査読方針、査読の観点についてお話頂きます.
まず,日本教育工学会編集長 加藤浩先生から本学会論文誌における全体的な査読方針, 採択状況についてご説明いただきます.続いて副編集長 山内祐平先生より, 査読者観点から, 投稿論文をよくするための査読についてお話頂きます. 最後に山田政寛先生より, 著者観点からみた査読への対応についてお話頂きます.
9月28日(金)15:30~17:30 会場:講義棟A棟 A101
コーディネーター:松河秀哉(東北北学),渡辺雄貴(東京理科大学),岩﨑千晶(関西大学),根本淳子(明治学院大学),大山牧子(大阪大学),根岸千悠(大阪大学),遠海友紀(東北学院大学),嶋田みのり(東北学院大学),村上正行(京都外国語大学)
本SIGセッションでは,コアメンバーから今期予定している研究会の情報として,トピックモデルを活用し た授業評価アンケートの自由記述等の大規模な教育分野のテキストデータの自動分類手法に関する研究会や, ショートレターの執筆や研究会での発表を目指す,情報提供やピアレビュー形式を取り入れた論文化検討会など について情報提供を行った上で,SIG参加者はSIGにどのようなことを期待しているのか,また,参加者同士 がどのように相互に貢献できる可能性があるかについて,ワークショップ形式で意見交換を行う予定である.
9月28日(金)15:30~17:30 会場:講義棟A棟 A205
コーディネーター:深見 俊崇(島根大学),坂本 將暢(名古屋大学) 脇本 健弘(横浜国立大学),谷塚 光典(信州大学)
本SIGセッションでは,大量退職・大量採用時代において鍵を握るミドルリーダーに焦点を絞る.ワークショッ プとして,学校の課題解決に向けて,自身の強みを認識しながら,どのように校長や副校長,他の主幹教諭,教 職員と連携していけばよいのかを考える研修を実際に体験する.そして,ミドルリーダーの育成に関して,教員 育成指標,教職大学院,中央研修の観点から事例的に検討していく. 題材としては,教師の現職教育に関連するものであるが,企業や大学における研修や学習機会をデザインする ためのヒントとなるものなので幅広く参加を呼びかけたい.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟A棟 A101
コーディネーター: 江木 啓訓(電気通信大学),飛弾 信崇(ベネッセコーポレーション),山田 政寛(九州大学),仲谷佳恵(東京大学)
本SIGは,教育・学習活動を支援することを目的とした情報システムの開発や実践をテーマとしており,シス テム開発の研究と実践との両輪をうまく動かしていくための工夫などを共有したり,システム開発研究者と教育 実践者の協働の可能性を議論・実行したりする場を目指している. 今年度の全国大会においては,当日参加予定者への事前募集,及び本大会にてポスターセッション等で発表さ れている関連研究に声をかけ,システム開発および教育実践双方の観点から,更に深く議論する場を設ける.シ ステム開発の研究者や教育実践に携わる方はもとより,企業・NPO等で関心を持つ方の参加も大いに歓迎する.
9月28日(金)15:30~17:30 会場:講義棟A棟 A105
コーディネーター: 豊田充崇(和歌山大学),稲垣忠(東北学院大学)
教育の情報化は,提示機器やタブレット等の活用から,教室を越えた学習環境の構築へと新たな段階を迎えて いる.本セッションでは,経済産業省「『未来の教室』創出事業」に関してICT CONNECT21 事務局次長の寺 西隆行氏および(株)Z会の高木信太郎氏,文部科学省「次世代学校支援モデル構築事業」に参画している福島 県新地町教育委員会の伊藤寛指導主事,教育工学選書「初等中等教育におけるICT活用」の編者の1人である大 阪教育大学・寺嶋浩介氏からの話題提供をもとに,実証事業者と教育工学者の対話の場を設ける.今後期待され る調査研究の可能性,留意すべき点について参加者とともに討議する.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟A棟 A102
コーディネーター: 重田 勝介(北海道大学),池尻 良平(東京大学),福山 佑樹(明星大学),藤本 徹(東京大学), 永嶋 知紘(カーネギーメロン大学),石井 雄隆(早稲田大学)
本SIGでは,ゲーム学習とオープンエデュケーションの研究動向や研究リソースをまとめた「SIGレポート」 発行に向けた調査と執筆を進めてきた.本セッションでは,本分野における最新情報を共有しSIGの活動進捗を 報告した後,ゲーム学習の導入方法およびオープンペダゴジーの実践手法に関する2つのグループワークを行い, 両分野に興味を持つ参加者が関心のある研究課題について互いに議論を深める.(SIG未登録の方も気軽にご参 加ください.)
9月28日(金)15:30~17:30 会場:講義棟A棟 A106
コーディネーター: 北澤 武(東京学芸大学), 望月 俊男(専修大学),大浦 弘樹(東京工業大学)山口 悦司(神戸大学), 大島 律子(静岡大学),益川 弘如(聖心女子大学)
2018 年度のSIG-06(協調学習・学習科学)セッションでは,「コンピュータに支援された協調学習 (Computer-Supported Collaborative Learning: CSCL)」に着目する.CSCLを基盤とした研究は,本学会にお いて盛んであり,本学会の論文誌,研究報告集に数多く報告されている.この度,「CSCL2: Carrying Forward the Conversation」の編者の一人であるTimothy Koschmann氏(南イリノイ大学)をお招きし,「CSCLの過 去,現在,そしてこれから」と題した講演をお願いしている.講演後,これまでのCSCL研究を踏まえた今後の CSCLのあり方についてフロアを交えてディスカッションを行う.講演と対談は英語で行われるが,大まかな通 訳は提供する.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟A棟 A105
コーディネーター:市川 尚(岩手県立大学), 冨永 敦子(はこだて未来大学), 高橋 暁子(徳島大学), 甲斐 晶子(熊本大学大学院), 杉浦 真由美(札幌医科大学), 根本 淳子(明治学院大学)
インストラクショナルデザイン(ID)の普及や研究の活性化を目的として,2015年にSIGを設立した.今回, SIGの継続申請が認められ,2018年度から新体制のもとで引き続き活動を進めていくことになった.2018年度 の全国大会SIGセッションは,ID研究について理解を深めてもらうことを目的として,IDの研究動向の紹介 と検討を行うワークショップを行う.2015年度の全国大会で行った研究動向紹介の続編として,2015年度から 2017年度の日本のID研究を中心に調査した結果を報告する予定である.大学に限らず初等中等教育や企業内教 育など幅広い領域で,IDの研究に興味ある方や,教育実践を改善し研究にしていきたい方の参加をお待ちして いる.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟B棟 B201
コーディネーター:佐藤和紀(常葉大学)
近年,「ポスト・トゥルース」「フェイクニュース」などの言葉が注目を集めるなか,これまで以上にメディア・ リテラシーの重要性が指摘されている.こうした状況では,事実をどのように捉え,伝え,判断するかについて は容易なことではない.そのための教育のあり方を検討することは,重要な研究課題である.そこで,本SIGセッ ションでは,本SIGコアメンバーの佐藤和紀(常葉大学)コーディネートのもと,学会外からジャーナリズム論, ソーシャルメディア論を専門とする藤代裕之氏(法政大学),NHK学校放送番組『メディアタイムズ』チーフプ ロデューサーの古田尚麿氏(NHK)を招き,本SIG代表の中橋 雄(武蔵大学)を加えてパネルディスカッショ ンを行う.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟B棟 B204
コーディネーター: 松田 稔樹(東京工業大学),玉田 和恵(江戸川大学),岡田佳子(芝浦工業大学)
今回は,SIG継続時のコメントをふまえ,初等中等教育に関わる内容で評価の方法論に重点を置いた「育成す る資質・能力に応じたプログラミング活動の設計と評価」というテーマ設定の下,岡田佳子(芝浦工大)の司会 で, 3件の発表と討論を行う.発表1は「初等教育におけるプログラミング教育の新たな思考力評価に向けて」(東 工大 栗山直子),発表2は「教師が育成すべき資質・能力についての目標を明確にすることの大切さ」(江戸川 大 玉田和恵),発表3は「技術・家庭科と情報科が担う役割」(東工大 松田稔樹)である.各学校段階のプロ グラミング活動の役割分担を明確化し,評価の観点を絞り込むことで,教員の負担軽減を議論できればと考えて いる.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟A棟 A202
コーディネーター:加納 寛子(山形大学)
SIG-11では,3年間の活動を通して,様々な情報教育教材を実際に操作することを通し,情報リテラシー教育 の指導のあり方について吟味してきた.AI,IoT,ビッグデータを用いた自律化が進められている現代社会にお いて情報教育のあり方も変えていく必要があるのではないだろうか.そこで,本SIGセッションでは,「『情報的 な見方・考え方』を育てる情報教育の指導とカリキュラム」というテーマで,幼児教育(Rajiv Khosla氏),小 学校(岡田康佑氏),中学校(加納寛子氏,安谷元伸氏)の情報教育に関する実践報告と,伊藤信太郎氏による 感性情報学的視点からの情報の捉え方や情報教育のあり方についての講演を行う.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟A棟 A205
コーディネーター:喜多 敏博(熊本大学), 金西 計英(徳島大学), 柏原 昭博(電気通信大学), 平嶋 宗(広島大学), 松居 辰則(早稲田大学)
今回のSIGセッションでは,主に,新設された本SIGの活動で対象とする研究テーマや教育実践等の例をい くつか挙げて紹介する予定である.具体的には,1)LMSへのVUIやChatbot型インターフェイスの導入,2) 学習者のエンゲージメントを引き出す学習支援ロボット, 3)オープンな適応的学習環境の構築, 4)ブラックボッ クス化されているComputational Thinkingの外在化,5)インタラクションにおける心的状態推定手法の開発 と活用,を紹介する予定である.また,人工知能技術等の教育利用に興味を持つ人から,これら以外のテーマの 提案を受け,ディスカッションを行う時間も取りたいと考えている.
9月30日(日)14:10~16:10 会場:講義棟A棟 A106
コーディネーター: 森田裕介(早稲田大学),瀬戸崎典夫(長崎大学),北澤 武(東京学芸大学), 辻宏子(明治学院大学)
STEM教育SIGでは,米国のSTEM教育に詳しい齊藤智樹氏(国立教育政策研究所)と,STEM教育の実践 を行っている大谷忠氏(東京学芸大学)をお招きし,STEM教育の設立経緯を学ぶとともに,実践的な事例を鑑み, 「教育工学的アプローチ」によるエビデンスの収集や,課題の明確化,効果的な学びのデザインについて議論を 行う.公教育のSTEM教育に興味をお持ちの現職教員,インフォーマルなSTEM教育に携わる方々,企業の方々, 研究者など,背景を異にする多様な人材が集い,知見を共有できるコミュニティの形成を目指す.
9月28日(金)15:30~17:30 会場:講義棟A棟 A202
コーディネーター:安藤明伸(宮城教育大学) ,山本朋弘(鹿児島大学),森秀樹(東京工業大学),村松浩幸(信州大学) ,太田剛(千葉県立袖ケ浦高等学校/市川南高等学校)
本年度から活動開始するSIG-14では,2020年度からの小学校でのプログラミング教育に向けて,本学会の特 徴である様々なバックグランドを持つ会員と,本学会における初等教育のみならず,中等教育,高等教育でのプ ログラミング教育の研究蓄積を活かしたSIG活動を展開する.本セッションでは,日本教育工学会での小学校プ ログラミング教育研究とともに,関連学会の動向として日本産業教育学会,情報処理学会での研究について報告 する.その上で学校およびCoderDojo等で情報教育,プログラミング指導に関わっている太田剛氏を迎えて,プ ログラミング教育における目標や学習内容の具現化,教材や指導方法の開発等,学校現場に還元できる研究成果 についてパネルディスカッションを行う.

