SIG-09

イベント

第10回目セミナー 「『TEA(複線径路等至性アプローチ)』を使った研究への第ニ歩」

 「人の発達はどのように発生するか」ということを文化心理学の視点から考えると,新たな地平線が見えてきます.なぜなら,発達はただの「介入」の結果という単純な発想ではなく,その人が社会生活の中の意味を見つけることによって変わるからです.「記号の促進」が行わなければ,発達は生まれません.この視点を取り入れたTEA(複線径路等至性アプローチ)は,HSI(歴史的ご招待)・TEM(複線経路等至性モデリング)・TLMG(発生の三層モデル)の3つから成り立っています.

 発生の三層モデルはJaan Valsiner先生の文化心理学の理解が重要ですが,本を読むだけでは難しいかもしれません.例えば,こんな悩みを持っている人はいませんか.

  • 自分が持っているデータはどれが三層モデルの1層・2層・3層に当たるの?
  • 記号をどのように捉え,論文に表したらいいの?
  • そもそも発生(Genesis)とはどのように捉えたらいいの?

本セミナーは,

  • TEM図は書いたことがあるけれども三層モデルにチャレンジしたことがない方
  • 三層モデルにチャレンジしてみたが分析やまとめ方に困難を感じ方

を対象として行います.

 そのため,SIGで本テーマに関心がある方を集めて,ご自身の経験や実際のデータを基にした対話の場を設けます.4時間という限られた時間の中で,課題に基づき,三層モデルの基本的な理解から論文執筆に向けた分析に繋がるように意識しています.

日時

2018年2月10日(土) 12:30受付開始 13:00-17:00(4時間)

講師

安田裕子先生(立命館大学総合心理学部准教授)
上川多恵子先生(創価大学日本語・日本文化教育センター非常勤講師)

定員

先着20名(定員になり次第,締め切り)

場所

関西大学梅田キャンパス

題目

「TEAを使った質的研究を学ぶ②  ~次の一歩に進みたい貴方へ~

参加費

500円(資料代)

指定文献

  1. 新しい文化心理学の構築: 〈心と社会〉の中の文化(2013)ヤーン ヴァルシナー (Jaan Valsiner) (原著), サトウ タツヤ (翻訳) 第7章 行為における記号フィールド――情緒による内化/外化プロセスのガイダンス
  2. 上田敏丈 (2013). 保育者のいざこざ場面に対するかかわりに関する研究―発生の三層モデルに基づく保育行為スタイル乳幼児教育学研究22号 19-29
  3. 豊田香 (2015). 専門職大学院ビジネススクール修了生による生涯学習型職業的アイデンティティの形成―TEA分析と状況的学習論による検討 発達心理学研究, 26(4), 344-357.

内容

  • TEAの紹介 安田 優子先生(立命館大学)
  • 三層モデルを使った論文の発表+コメント
    掲載された論文に関する発表:上川 多恵子先生 (創価大学)
    執筆中の論文に関する発表:山口 美緒里 (関西大学大学院)
  • グループディスカッション

企画

久保田賢一(関西大学)

お問い合わせ

関西大学総合情報学研究科 張暁紅 

懇親会

会場近くで開催予定(予算:3500円前後)