会長・副会長挨拶
会員交流担当からの御挨拶
日本教育工学会 副会長 西森年寿(大阪大学)
「会員交流」担当副会長の西森年寿です.昨年のNo.273(2024年7月10日発行)では,「会員サービス」担当としてご挨拶を申し上げましたが,本年度は山内新会長からのご指名を受け,役職名が変更となりました.とはいえ,実質的にはこれまでと同様に,全国大会,研究会,SIG委員会を引き続き担当させていただきます.新しい役職名を念頭に,学会が理想とする,そして現代において学会に求められる「会員の交流」とは何か.この問いに向かいあいながら,今後も真摯に取り組んでまいります.
さて,理事の交代に伴い,本年度より各委員会の委員長等の体制にも変化がありましたので,今回はそのご紹介をさせていただきます.
まず,大会企画委員会の新委員長は高橋純先生に,副委員長は,春季大会を稲垣忠先生,秋季大会を今井亜湖先生にご担当いただきます.さらに,大会担当理事として,時任隼平先生が春季大会の委員会,大久保昇先生が秋季大会の委員会に加わってくださっています.いずれも経験豊富でエネルギッシュな先生方であり,大変心強く感じております.現在,9月にウインクあいちで開催の全国大会に向け,準備が本格化しております.新たな試みの企画も用意されていますので,多くの皆さまのご参加をお待ちしております.
研究会委員会につきましては,委員長を江木啓訓先生,副委員長を佐藤和紀先生にご担当いただきます.この「ご挨拶」が掲載される頃には,すでに今年度2回目の研究会を終えているはずです.短期間のうちにも,研究会報告集と論文誌との関係性の整理や,参加のアクセシビリティに関する検討など,新たに浮上した課題に対応いただいています.現在は,10月に開催予定の研究会への発表申込が始まっています.10月の研究会は完全オンラインでの開催です.ご発表・参加をぜひご検討ください.
SIG委員会については,引き続き重田勝介先生にご担当いただいています.2024〜2025年度の期間に活動する5つのSIGは,それぞれ活発に活動を展開しておられます.私自身,SIGの活動に触れるたびに,研究への新たなエネルギーをいただいています.SIGへの参加申請は,会員の皆さまから随時受け付けています.大会中のセッションやオンラインのイベントなど,気軽にグループの雰囲気を感じていただける機会もありますので,ぜひご注目ください.
たいへんありがたいことに,いずれの委員会においても,委員の先生方には無償で膨大な業務を的確かつ迅速にご対応いただいています.全く勝手な想像ですが,こうしたご尽力の背景には,これまで学会(本学会に限らず)で受けてこられたご恩を,何らかの形でお返しされたいというお気持ちもあるのではないかと思い浮かべています.そして,こうした「恩を送り合う」関係こそが,良質な会員交流の一つの要件ではないかと考えます.
「恩を送り合う」関係は,もちろん会員の皆さまのご理解とご参画があってこそ成立します.安心して学術的コミュニケーションに没頭できる会員交流の場をともに築いていくために,今後ともご協力を賜りますよう,どうぞよろしくお願い申し上げます.