日本教育工学会(ITを活用した教科指導の改善のための調査研究チーム)では、文部科学省から委託を受けて、ITを活用して
教科指導を行った場合に生じる効果について実証的に調査研究しました。本調査研究では、学校の教員を対象としたアンケート
調査の実施や、ITを活用した実証授業を行うことで、授業におけるITの活用やその効果について調査を行いました。
■アンケート調査について
学校の教員を対象にした調査を目的に、5,000校の学校に調査票を送り、2,194校の7,800名の教員から回答を受けた。その結果、
教科指導の場面においてITを活用することによって児童生徒の学力が向上するかについて分析評価した。特に、各教科の具体的な
指導場面におけるIT活用が、児童生徒の学力向上に関連する度合いを示した。従って学力向上に関係が深い指導場面が多く得られ
たことから、今後、活用推進に力を入れることができる。また、学力向上に関連が無い指導場面は無かったが、全体的にみてやや
低い指導場面については、効果が高いと教員が思うような具体的な事例を検討することが望ましいことを示した。
■実証授業について
ITを活用した実証授業を行うことで、ITを活用する前と比べ、ITを活用した教育の効果を示す事例134を集めることができた。
また、研究分担者とその周辺の教員が実施した実証授業を実施した評価結果を本報告書で紹介した。
IT活用による学力向上に関する評価の観点を明確にすることができた。今後はこれらの効果をもとに、さらにIT活用による
学力向上が見込まれる授業が進められることを期待したい。特に、ここで示した評価の観点は今後ITを活用した授業を実施する際に
非常に有効であるとの評価が高い。従ってこの観点で授業を実施するための教員研修モデルを作成することが今後の課題である。
調査結果の要約
|